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「えっ!?な、な、んで知ってるの!?」
「前に千空ちゃんと話してるの聞いちゃった〜そんなに知られたくなかったの?」
女性でもあるまいしと言いながら、ベビーフェイスな27歳のお兄さんとゲンは煽るようにわざわざ年齢を口にすると、羽京が顔を赤くする。
「A…なんて言ってた…」
「20歳ぐらいだって思ってたみたいよ」
「えっ!?」
Aにだけは知られたくなかったと年齢差を聞いて本人はどう思っていたのだと羽京は眠っているAに顔を向ける。
「10歳差ってゴイスーよねぇ」
「うっ…」
「高校2年生に27歳の大人がさぁー」
「やめてよその言い方!」
学年を改めて確認すると犯罪だと改めて羽京は実感する。
「本当に成人まで手出さない自信あるの?おにーさん」
「出さないよ流石に!!!!」
どうかなぁ〜とニヤつくゲンに羽京は頬を少し赤くしてそこまで盛ってないと必死に伝える。
「羽京さっんぅ…」
「ご,ごめん!?うるさかっ……」
寝ぼけて首に抱きついてくる女装姿のAに、羽京は頬を赤くさせ、無意識に抱きしめてしまうが…。
ムスコが立ち上がろうとするのでガッと手で咄嗟にムスコを押し潰し、Aに当たらないようにしながらも抱き支える。
その余裕のなさにゲンは吹き出してボートを漕ぎながら笑う。
「リームーじゃんw」
「っーー…生理現象!!仕方がないでしょ…」
恋人にこんなふうに抱きつかれて立たない彼氏なんていないと吹っ切れる羽京に大人は大変だねとゲンは揶揄う。
「こんな格好で抱きつかれたら普通無理でしょ…」
見て可愛いでしょ?とでも言う様に羽京はAを抱き直しゲンに険しい顔を向ける。
「我慢してることバレるのも時間の問題ね」
バレないようにするつもりだとAはまだ子供で、そう言うのは早すぎるからと羽京は大人としてそこはしっかりと…云々呟くが、顔がオスの顔になってるとゲンは苦笑いを浮かべ相当堪えると察し。
「大切にしたいから…」
そう呟きAを見つめる羽京の眼差しはいつもより優しく、Aにジーマーで惚れてるな…と改めてゲンは思いながら洞窟へとゆっくりと戻る。
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ヌ(プロフ) - あんあんねこさん» あんたんねこさん!コメ気づかなくてすみません!!いつもありがとうございます!!あんあんねこさんもお身体にお気をつけて(T ^ T)❤️ (1月10日 13時) (レス) id: 079dd1f50d (このIDを非表示/違反報告)
あんあんねこ(プロフ) - 新しい絵、とっても素敵です!!!!この作品ほんと大好きです!!!鼻血もんですね😭最近寒いので体調気をつけてください!更新楽しみです〜〜🫶 (12月26日 0時) (レス) @page36 id: e4067c9f32 (このIDを非表示/違反報告)
ヌ(プロフ) - ねねさん» うわあああは、恥ずかしい!!一年前からっ!!ありがとうございますめちゃくちゃ修正してるのに!そんなずっと愛読してくれてるなんて…ありがとうございます泣 (12月21日 12時) (レス) id: 079dd1f50d (このIDを非表示/違反報告)
ねね - 新しい絵が増えてる!!表紙絵とっても可愛いですね!クリームさんの作品は約1年ぐらい前に見させてもらっていて最近更新されているのがとっても嬉しいです! (12月21日 5時) (レス) @page1 id: 85be73129f (このIDを非表示/違反報告)
クリーム(プロフ) - greenさん» コメントありがとうございます!わー🥲とても嬉しいです!!お心遣いありがとうございます (6月2日 19時) (レス) id: 58b85f6ce7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:クリーム | 作成日時:2022年8月1日 18時