君の心臓の音【Dr.STONE】5

33 ページ33

まず石化武器は一つであることが判明。

理由として、イバラの慎重な性格からキリサメに石化武器の二投目を用意させなかったため。

そして、キリサメは党首が石化していることを知らない事。

石化武器をコハクの頭上で発動させたと言う事は、党首が石化しないように避けてキリサメが投げたことになる。


「んー、そうなんだと、よくわかったねなんで？」
「モズ！？」


アマリリスの背後にモズが姿を現し羽京の耳ですら完治できない泳ぎの旨さ、肉体と体格差戦闘能力は明らかで…今いるメンバー全員でかかっても勝てないのはすぐに分かった。


そして…
ここに敵が来たと言う事は…Aに何かあったと言う事だ。

アマリリスを守るために大樹が盾になり、吹き飛ばされるが、それでも大樹は引き下がることなく、両手を広げて皆を守ろうとする。


「Aは…」
「んー？あぁ、大人しく眠ってもらってるよ」

君らを殺したら森で気絶してるAを後宮に持ち帰ってタノシイ事一緒にするつもりだと話すモズに羽京が険しい顔をし、それを見てゲンは肩に手を置く。


「ねぇ〜モズちゃーんAちゃんから聞いたんだけどさぁ〜俺たち科学王国と、モズちゃんで手ェ組んじゃうって唆らなぃ？」
「？」


Aからのモズの有難い情報で、ゲンはモズと舌戦で地頭力による化かし合いを始め、モズを仲間にする。


「Aちゃんのヒントあってのおかげよ…」


それなかったらマジでヤバかったとゲンはみんなの命を背負っての取引に疲れ切ってその場に座り込む。

ソユーズがモズを船で送り返し、皆が安堵の笑みを浮かべるが、羽京はAが心配だと話していると、
フウタ用の笛が聞こえ羽京とフウタが同じ向きに顔を向けて立ち上がる。


「近い…僕探しに行くよ」

フウタは一目散に主人の元へ先に飛び、羽京は船を出す準備を始める。


「モズちゃん、Aちゃんの事ゴイスーに気に入ってるから…」

モズと遭遇した時に和解できる様にゲンも船へと乗り込みAを羽京と共に迎えに行く。

「あの当たりでフウタちゃんずっと回ってるね」

フウタが同じ場所をぐるぐると回る＝その辺りにAがいると気づきまだ船が陸にたどり着いていないと言うのに、1秒でも早くAの安否を確認したいと船から陸へと顔に似合わず荒っぽく飛び移り森に走り去る。

「えっ！？！！ちょっとちょっと羽京ちゃんっ！？」


まだ陸にすら船を上げてないのに！とゲンは一人船に取り残される。

34→←32

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す