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「石化装置だ」
「!?…でもどうやって…石化光線を…」
「私に考えがある。Aが頼りだ。頼むぞ」
コハクの考えていることが分かりAは立ち上がる。
「絶対にっーー…絶対にお二人を助けますっ!!」
「あぁ信じてる」
「いたぞ!」
キリサメを先頭に来た追っ手の宝島軍を、コハクは銀狼を抱いて振り切り根城の頂上に駆け上がると同時にAはアマリリスの手を繋いで森に逃げ込む。
「ちょっと!森なんて!!明かりがないのに無理よ!」
暗くて何一つ見えないと恐怖で足を止めようとするアマリリスにAは大丈夫だと言って光る目を見せる。
「!!」
「ボクならこの暗さでも見えます!!信じて!!」
暗闇で動物の様にギラ付くAの目を見てアマリリスは驚くが、Aの動作を真似て走ると全く見えいないのにも関わらず…森で顔に葉っぱ一つ当たらない事に驚く。
「投げられた!!」
キリサメが石化装置を投げる瞬間Aはわずかな月光の光だけでしっかりとロープを瞳に写し、周囲の映像を記録し、アマリリスを連れ追っ手を巻くように森を逃げる。
「うっ…」
「ねぇ大丈夫!?」
神経を削る勢いで、先ほど見たロープの光景と周囲の物を比べて紐の長さを計算し、目を見開いて障害物を避け全速力で走り続けるAに、体力よりも先に右足の痛みが襲う。
「A!!」
痺れてだんだん上手く足が上がらなくなり、絡んでしまうAにアマリリスは心配して声をかける。
アマリリスだけではこの森を松明を持たせても心配だが…自分はもう…
「ギャン!!」
「フウタ!!!!!!」
安全なところにいる様に伝えていたフウタが何処か飛んで現れ、後ろから敵が来ていることを肩で息をするA伝える。
「ぎゃん…」
ずっと影から見守ってくれていたのかと、ほんとに優しい良い子だとAは怒らないといけないところだが状況的に褒めてしまう。
「っーー…」
森の中を沢山の光が動いているのが見え、ここから400mしか離れていない事が分かりAは自分の服を引き裂き落ちてる太い枝にグルグルに巻きつけて松明を作る。
「何してるの…今火なんてつけたら…」
ドロワから椿から抽出した油を取り出し松明にたっぷりと布に染み込ませ石を擦り合わせ火を付けアマリリスに差し出し一人で逃げるように伝える。
「Aアナタはどうするの!?」
「ボクが食い止めます」
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ヌ(プロフ) - あんあんねこさん» あんたんねこさん!コメ気づかなくてすみません!!いつもありがとうございます!!あんあんねこさんもお身体にお気をつけて(T ^ T)❤️ (1月10日 13時) (レス) id: 079dd1f50d (このIDを非表示/違反報告)
あんあんねこ(プロフ) - 新しい絵、とっても素敵です!!!!この作品ほんと大好きです!!!鼻血もんですね😭最近寒いので体調気をつけてください!更新楽しみです〜〜🫶 (12月26日 0時) (レス) @page36 id: e4067c9f32 (このIDを非表示/違反報告)
ヌ(プロフ) - ねねさん» うわあああは、恥ずかしい!!一年前からっ!!ありがとうございますめちゃくちゃ修正してるのに!そんなずっと愛読してくれてるなんて…ありがとうございます泣 (12月21日 12時) (レス) id: 079dd1f50d (このIDを非表示/違反報告)
ねね - 新しい絵が増えてる!!表紙絵とっても可愛いですね!クリームさんの作品は約1年ぐらい前に見させてもらっていて最近更新されているのがとっても嬉しいです! (12月21日 5時) (レス) @page1 id: 85be73129f (このIDを非表示/違反報告)
クリーム(プロフ) - greenさん» コメントありがとうございます!わー🥲とても嬉しいです!!お心遣いありがとうございます (6月2日 19時) (レス) id: 58b85f6ce7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:クリーム | 作成日時:2022年8月1日 18時