ビオラ ページ28
なぜ…疑いが晴れたのかAは戸惑いながらも、ゲンの手が珍しく震えている事に気づき咄嗟に手を取る。
「すみません嫌な役をまたさせてしまいましたね」
「えっ」
「ゲンさんは…信じたい相手でもメンタリストとして疑わないといけないから」
「！！」
誰かのために悪役も嫌われ役も勝って出てしまうゲンが心配だとAは嫌な思いをさせたともう一度謝る。
「ゲンさんが謝る必要はないです」
「でも…Aちゃんを疑ったのよ」
「それは皆を守るためです」
だから大丈夫、謝る必要も自分を責める必要もないとAはゲンの手をギュッと握って、誰か助けるためにした事だと卑怯でも悪でもない誇らしいことだと伝える。
「君ってコは…」
いい子ちゃん過ぎて余計罪悪感が芽生えると力無く笑うゲンにAは戸惑うが…
「一瞬だけよジーマーで、Aちゃんをメンタリストとして疑ったのは」
「えっ…」
フッとゲンは笑って作戦会議の時のことを話す。
「悪役を買って出ようとする俺らにあの時�爛泪賢瓩播椶辰討�れたでしょ？あの時さぁ…この子は絶対に裏切ったりしないって…仲間として思っちゃったんだよね」
嬉しかったと言うゲンは、泣きそうになりメンタリスト失格だと笑って誤魔化し、Aの手を初めて会ったあの時の様に優しく握る。
「もしもよ、Aちゃんが裏切ってたとしてもよ、それは全人類を救うためだって思えたんだよね」
だから誰にも羽京からの手紙のことは言わなかったと伝える。
「Aちゃん…俺は君の事を信じたい仲間として」
Aの両手を力強く握ってゲンは真っ直ぐとAを見つめる。
「誰よりも優しくて誰よりも命を大切にしてる君だから…誰かの命のためなら君はどんな事も成し遂げる凄い子たがら」
だからここでAを見送ると伝える。
「きっと羽京ちゃんもそんなAちゃんを信じて今も�狢圓辰討覘瓩茵�
あの手紙はそう言う意味だとゲンは伝えるゆっくりと手を離す。
「気をつけてね、Aちゃんも無事じゃないと無血開城とは言わないからね」
「はい」
ゲンに見送られAは月光だけで森の中へと消えていく。
「ギャン」
「大丈夫」
ゲンに背を向け歩き出すAがボロボロと涙を流しながら歩くことにフウタは心配して声をかけるが
「嬉しくて…泣いてるだけ…」
泣きながら笑みを浮かべ前をしっかりと見て歩くAにフウタはここに来た時よりもお互い逞しくなったなと前を見る。
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クリーム(プロフ) - 天月 リーズさん» どのパスワードでしょうか！？ドクターストーンはただいま作成中でございますのでもうしばらくお待ちいただけると助かります！他の作品は…いつか…書き直して外しますのでお待ちください！ (8月11日 21時) (
レス) id: 58b85f6ce7 (このIDを非表示/違反報告)
天月 リーズ(プロフ) - パスワードを教えていただけますでしょうか。 (8月10日 9時) (レス) id: 3a5ca4d55b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：クリーム | 作成日時：2022年7月1日 18時
