羽京 ページ22
氷月が男二人と5日ほどで戻ってきた。
三人いない…
それとAとゲンの姿ないことに嫌な予感がし見張り場から降りる。
「ゲンクンAクンはやはり裏切り者でした」
司に千空が生きていたとバレてしまった。
五人とも…千空の仲間になったのか。
司は千空の名前を聞いた途端異常な殺気を沸かして周囲を怖がらせた。
春にその村を攻めると話が進んでる。
ついに戦になってしまうのか…生存者同士の争い…一番避けたかった事態になってしまった。
僕なら話しを外からでも聞こえていたいただろうと、洞窟から出てきた氷月が顔を向けてくる。
「司クンに言い忘れてましたが、�爛�レ�畛爐砲泙靴燭茵８�を撃たれて」
二人の付き添いの男達の方を見ると「撃たれていたのは確かだ…」と苦い顔をして呟いた。
お願いだ…嘘だって…言ってくれ。
心臓の音に耳を傾けて動揺がないか必死に聞き取るが…嘘をついてない心音に額に汗が滲む。
「自力で立つ事も困難そうでしたので、置いて帰りました」
今ならまだ間に合うかもと飛び出そうとする僕に、野獣が近くにいたので今頃骨まで喰われていると言われる。
「何で助けなかったんだ！！！他の仲間は！？」
「殺されましたよ千空くんにね」
そう氷月が言うと二人の付き人の心音が変わる。
今のは嘘だ…そうであっても…Aが…
「死んでくれた方がいいでしょ、平和好きな貴方もカレが死んでくれた方が」
「…あの子は優しい子だ」
「どうでしょうね、口では何とでも言える」
「あの子の手は人の命を救う手だ」
「随分とカレの肩を持ちますね、次会えたとしても殺し合う敵同士ですよ」
その言葉にまだAが生きている事が分かるが、撃たれたのは間違いないだろう。
『全人類も羽京さんも助けます。だから信じて待ってて下さい』
Aの暮らしていた巣穴へと今日も向かうが…
戻ってきた痕跡はない。
Aと別れてから…
何ヶ月だっただろうか…
夏が過ぎ……秋が過ぎ…
あの子が住んでいた住処も一緒に座った丸太も真っ白な汚れていない雪が隠す様になった。
人の気配がなくなってか…Aの寝床の巣穴には自然と他の生き物たちが暮らす様になっていた。
あの子は…生きてる…そう信じたいのに…
信じて待ってるそう約束したのに…不安でたまらない…
心配で…心配で…あの日からまともに眠れない。
時間だけが過ぎ、壊される石像の数が増えるばかりで…それを見ているだけで…
肩が…日に日に重くなる。
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クリーム(プロフ) - 天月 リーズさん» どのパスワードでしょうか！？ドクターストーンはただいま作成中でございますのでもうしばらくお待ちいただけると助かります！他の作品は…いつか…書き直して外しますのでお待ちください！ (8月11日 21時) (
レス) id: 58b85f6ce7 (このIDを非表示/違反報告)
天月 リーズ(プロフ) - パスワードを教えていただけますでしょうか。 (8月10日 9時) (レス) id: 3a5ca4d55b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：クリーム | 作成日時：2022年7月1日 18時
