弱音 ページ21
「フウタ今晩も特訓一緒に頑張ろうね」
夜のこの誰にも邪魔されない主人との時間が俺の唯一の楽しみ。
他の人間は貧弱なのか夜になると眠っている情けない奴らだ。
「また外した…」
主人は毎晩木の板に矢を当てる練習をしている。
狩をするためだろう感心はするが…かなり下手だ。
「こんなんじゃあダメだ…もっと頑張らないと」
俺に矢が当たると危ないからと声をかけられ言われた場所で見守る事が多い。
「なんで当たんないの…」
俺も自分で狩りができないからその辛さ分かるぞ…しかし鼠を捕獲は容易くしている主人が、一体なにを狙ってるんだ？
与えられた餌を頬張って考えていると主人に矢を向けられる。
「動かないで！！」
そう命じられ主人が俺を狩るわけがないと信じて硬直してると真横を矢がすり抜け、俺の横にいた小さい蛇の頭部に矢が貫通していた。
おぉ、今のはなかなかだったのではないか？
そうか！！
主人はあの大蛇にリベンジをしたくて狩の練習をしてたのだな！？
トドメを刺していたとは言え協力の元だったからな。
我らの天敵次なる大蛇への挑戦…流石は俺が選んだパートナー…尊敬するぞ。
「大丈夫！？噛まれたりしてない！？」
蛇の事ヤマカガシと呼んで主人は噛まれていない俺を見てホッと胸を撫で下ろした。
「誰かのためなら…うまくいくって羽京さん言ってたな…」
そう言って俺を抱きしめる。
「この村の人達や千空さんや…羽京さんのために…もっと…もっと…強くなりたい」
またあの男の名前を口にする主人はとても寂しそうで…
「会いたいな…羽京さんにっ…」
矢が当たった事を俺があの男に知らせてやると地面に字を書く
「ｷﾞｬﾝ」
「すごい！！フウタ文字覚えたの！？」
『
「…よく分からないけど、凄いね！」
伝わった…のか…？
しかし主人が喜んでいる！！これは…行くしかない！
あの住処なら休憩を挟んだら半日で着くだろう。
主人のためにもアイツに伝えてやろう。
きっと喜ぶに違いない！！
主人が洞窟に入って戻ってこないとゲンが言っていた。
みっか？みっか…？？よく分からないが…
行くぞあの男の元へ！！
主人が呼んでると！！俺がこの場所を案内してやろう！！
そしたらきっと主人はまたあの時の様に笑ってくれるはずだ…
アイツと会えばまた幸せな顔をする！
俺はAのパートナーだからな…
パートナーを喜ばせるのがパートナーだ！
絶対にこの想い届けてみせる！
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クリーム(プロフ) - 天月 リーズさん» どのパスワードでしょうか！？ドクターストーンはただいま作成中でございますのでもうしばらくお待ちいただけると助かります！他の作品は…いつか…書き直して外しますのでお待ちください！ (8月11日 21時) (
レス) id: 58b85f6ce7 (このIDを非表示/違反報告)
天月 リーズ(プロフ) - パスワードを教えていただけますでしょうか。 (8月10日 9時) (レス) id: 3a5ca4d55b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：クリーム | 作成日時：2022年7月1日 18時
