証 ページ19
「危なっかしいねクロム君は、ボクがやっぱり前を歩っーーー！！」
Aが前を歩くと同時に足を何かに引っ掛けて転びそうになので、咄嗟に繋いでる手を引っ張り転ぶのを防ぐ。
「す、すみません…」
「繋いでて良かったな」
お互い助け合えたなと笑ってそう言うと俺に釣られて笑うAを軽く引っ張って体制を整えさせる。
「足とか挫いてねぇか」
「はい、おかげで」
「あとどんぐらいで着きそうなんだ」
「あと…20歩ぐらいですかね」
「すぐそこじゃあねぇか！？しゃあー！千空達よりも絶対早くついてやんぞ」
まだ敬語が混じる時があるが…Aとの壁みてぇなものが無くなった気がした。
手をしっかりと繋いだままゆっくりと歩いていると「おいクロム！！Aいるか」と千空の声が洞窟内に響く
「おう！！いんぜぇ！！！！」
そう叫ぶとハシゴが上から降りてくる。
もう着いてたのかと思いながらハシゴを登るためにAの手をそっと離し後ろを振り返る。
「その手で登れっか？」
「うん、平気」
Aの大丈夫は大丈夫じゃねぇけど…「平気」つう時は大丈夫な気がした。
「先登れ、落ちても俺が支えてやっから安心しろ」
「ありがとう、クロム君も落ちない様にね」
「おう！」
荷物を降ろさせてからAを登らせると千空に「左顔赤くなってぞ」と俺が拭いて赤くしてしまった頬を指摘されていた。
俺が雑に拭いたからだと登って言おうとしたが「友情の証です」と満面な笑顔でAは千空に話していた。
「何言ってんだ…テメェ…落ちて頭打ったか」
千空は死んだ目でAを見てそう言っていたが、Aは嬉しそうに笑っていた。
「おう！俺らは近道してスゲェ絆を手に入れたんだせぇ」
「テメェまで何言ったんだ…」
Aの肩を組んで「俺らだけにしかわかんねぇ絆だ」と言う俺に千空は呆れた顔をするが、A頷いて嬉しそうに笑って俺が渡した石を握りしめていた。
「サッサっと戻るぞ、時間がねぇだろ」
「はっ！そうだった！！早く行きましょ」
マグマとAは慌てて洞窟から出ると、沈む夕焼けを見てマグマはAから差し出された布で千空の目を隠し村に慌てて戻る。
「なんで急いでんだ？」
「えへへっ…実はみんなでーーーー…
みんなで千空の誕生日を祝う準備をしていたらしく、今日の夜に戻るようにゲンに言われていたらしい。
で…俺はすぐに顔に出るから内緒にされていたのかよ！？
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クリーム(プロフ) - 天月 リーズさん» どのパスワードでしょうか！？ドクターストーンはただいま作成中でございますのでもうしばらくお待ちいただけると助かります！他の作品は…いつか…書き直して外しますのでお待ちください！ (8月11日 21時) (
レス) id: 58b85f6ce7 (このIDを非表示/違反報告)
天月 リーズ(プロフ) - パスワードを教えていただけますでしょうか。 (8月10日 9時) (レス) id: 3a5ca4d55b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：クリーム | 作成日時：2022年7月1日 18時
