二つの国 ページ7
「Aちゃんは司ちゃんと石化前からの知り合い？」
「えっ…違うと思いますが…」
なぜそんな曖昧な回答なのかゲンは尋ね、石化の後遺症で記憶が曖昧なところがあると聞き驚き、そして自分と始めましてと思っている事に納得していた。
「３７００年以上眠り続けてましたから…」
何故時の流れを知ってるのかゲンは驚きながらも尋ね、星の動きを見れば大体なら分かるとAが今の西暦を当てる。
「バイヤーねAちゃん」
「ば、ばいや？？」
また聞いた事のない日本語にAは戸惑いながらゲンに教わり距離を縮めていく。
「Aちゃんは便利な国があったらどうする？」
「えっ…便利な国？」
「そ！その便利な国はさぁ、今筋肉の国が襲って来て大ピンチで助けを必要としているのAちゃんならどうする？」
「何かの…心理テストですか？」
「そんな感じ〜」
「筋肉の国は…便利な国をなぜ攻撃するンですか？」
「それは便利な国が平和のためにと武器を作ってるから」
「武器？」
「銃とかね」
「こ、この石の世界で？？」
「そ、今のこの世界じゃあ最強武器じゃん？」
「平和のためとはいえ物騒ですね…」
「でも筋肉の国が襲ってきても、銃見せたら流石に降参するでしょ？」
「…その防衛のためってことですか」
「そそっ！便利な国の人達は本当に平和のためなのよ？」
本当にその便利な国が正しく銃を使うか言葉では証明できない。
いつか誰かが人を殺す武器として使ってしまうだろう。
「どちらの国にもボクは…手は貸したくないです…」
科学武器なんてこの世界にも必要ない。
こんな世界になって唯一の良いところは科学武器がない事なんだから…
Aは核兵器で死んだ人の事を思い出して蹲る。
「すみません…選択肢なのに…」
「それが証明できたら便利な国をAちゃんは助けるの？」
「えっ……和解のためなら…力にはなりたいですが…」
「きっとその便利な国の人は喜ぶよ」
そう言い残して去ってしまうゲンにAは言葉をかける暇もなく取り残される。
それはたたの便利な国の人の感想では！？
「でももしそんな国があるなら…」
科学と医学も進歩し抗生剤も夢じゃない。
住処に保存している柑橘類の皮に発生した青カビが抗生剤にまた使えないカビだとAは気づき肩を落とす。
「やっぱり簡単には…ケッホ」
最近無理を続けたせいか風邪気味だ。
今風邪なんてひいたら命に関わる…
「早めに生薬のんで今日は安静にしよう…」
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クリーム(プロフ) - しずくさん» 読んでいただきありがとうございます。パスワードがある物は全て工事中で、現在投稿してるところまでが最新となっております！大変ご迷惑おかけしてます💦 (5月24日 20時) (
レス) id: 58b85f6ce7 (このIDを非表示/違反報告)
しずく(プロフ) - 君の心臓の音のパスワードを教えてくれないでしょうか？ (5月20日 14時) (レス) id: 451af3e4e7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：クリーム | 作成日時：2022年6月16日 1時
