【d!】帰ったら吸血鬼が居座っていました【ツーマンセル】 (ページ32)

今日:6 hit、昨日:1 hit、合計:43,755 hit

居座り11日目ページ32

Aside

「…美味しいか？」

不安そうな顔で聞いてくるコネシマ先輩。…イタズラしたくなってしまうが

グッと飲み込んだ。

ここは出来るだけ笑顔で言いたい。

私は少し重たい表情筋を動かし、笑顔にしてこう言った。

『美味しいですよ…！』

「そうか！！なら良かったわ！」

いつもならば頭に響くような大きい声。
…だが今は響いていない。

声を抑えるって言うコネシマ先輩の小さな優しさが見えた。
まぁもともと先輩は優しいけど…

すると騒がしい、聞き覚えがあるような声がした。

「大丈夫かA！？」

「風邪って聞きましたよ…？
大丈夫ですか？」

ゾムとショッピくんが居た。
二人とも慌てていて、少し眉が下がっていた。

…ぐっ、どこぞの罪悪感。

コネシマ先輩も見えているようで、びっくりしていた。

「…え？お前ら何で居んの？」

「そりゃあAさんを心配して来たんですよクソ先輩」

「そうやそうや～！

なんや、俺らが来たら悪いんか？」

「…別に。」

少しふてくされているような表情を浮かべたコネシマ先輩。

コネシマ先輩の前には吸血鬼のあの子達。

ゾムとショッピが居た。

『…何で分かったの…？』

「Aさんセンサーがあるからっすよ」

「えなにそれ俺も欲しい」

「俺もそのAセンサーくれ。」
「嫌です黙れやクソ屑先輩」(早口)

何を言ってるかはよく分からないが…。
取り合えず来てくれたことに感謝をしようと思った。

でも今はこんな体だし…軽く言おうかな。

残念だけど、今度きちんと言おうかな。

『ありがとう二人とも…ゲホッ。』

「無理しないでください」
「まずは自分を回復することからやで！」

優しい言葉を掛けてくれた二人。
そうだよね。まずは先に回復をさせとこうかな…。

その日は会社に泊まった。
コネシマ先輩や鬱先輩、ゾムとショッピも居てくれた。

色んなお話も聞けて楽しかったです。

―――――――――――
どうも二羽です。

こちらの作品の契約は『一話だけ更新する』なのでこれからはこうめ様の更新となります。

では。

二話更新してすいません