尽 ページ3
今日も学校かぁ
私は友達があまりいない。少ない方である。
正直、このままじゃ社会の塵になると薄々感じている。
だって私は飽き性だし、それに色々な人を失望させてきたから。
「結局どんな手を使っても最終的には塵になっちゃうじゃん……」
？「まだそんなつまらんこと言ってるん？」
「ぞむ先生！？なんで…て、てかつまらなくないし！」
zm「そんなこと言っとったらA、東大なんて無理やぞ？」
「…先生はいいよね！塵扱いされなくて！それに人気者だし！もうほんと…」
「ほんと…」
「大っ嫌い…」
zm「…」
先生は黙って去っていった。
本当は思っていないのに。
本当は大好きって言いたいのに。
本当はずっと側にいさせてほしいのに。
なんで私って生きてんの。
薄々わかってたよ。自分は塵だって。
このまま社会から消されちゃうって。
でも先生みたいな大人に消されるのは嫌。
で、でも！でも…もういっそのこと消された方が楽そうだし…
｜放課後
「ぞ、ぞむ先生いますか…」
先生「あぁーさっき空き教室行ったと思うよ〜っ」
「ありがとうございます！」
｜空き教室
「先生！！！」
zm「…なんの用や」
先生が私を睨む。
仕方ないよね。自分のせいなんだから…
「わ、私あれから考えたの…」
zm「…」
「社会の塵として消されるほうが楽なんじゃないかって」
zm「は…？」
「だから大学も諦めるし、先生との縁も切ろうかなって！」
zm「A…」
「先生と縁を切るのは嫌…だけど“大っ嫌い”って言っちゃったから…」
泣いちゃダメ。泣くな私。
自分自身にそう言っていると先生が私を優しく包み込んだ。
zm「お前はいつから塵になったんや」
「…」
zm「確かに世の中、自分のことを塵扱いしてくる奴がいつか出てくる」
「そ、うなの…？」
zm「そうや。でもな？1人でもお前を塵やと思ってない奴がおったらAは塵じゃないねん」
「そうかもしれないけど…でもみんな私を塵って、」
zm「俺はAを塵やと思ってないで」
「先生…でも私のこと嫌いなんじゃ…」
zm「んなわけないやろ。てか寧ろ大好きやで。」
「えっ！？？？」
zm「ほら、はよ帰れよ」
「は、い……」
｜部屋
先生が私のこと大好き…？
いやいやどうせ冗談…
てかなんでこんな緊張してるの！？
まさか私、先生にガチ恋…？
『先生と生徒が付き合うのってありと思う？』
zm『まぁ、卒業したらありちゃう』
『ふーん…』
zm『あ、明日3年c組集合な』
『はい』
え、まじか………
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作者名：瑞葉 | 作成日時：2024年2月11日 19時
