塵 ページ1
私は今まで失恋をしたことがなかった。
好きな人とは必ず両想い。
でも、付き合ったことはない。
なんでって？
…私、飽き性なんだよね
でもなぜか
「ねぇ先生。」
zm「なんや？浮かへん顔して」
「また飽きちゃった」
zm「好きなやつかぁ…なんで飽きてまうん？って聞いてもわからんか…」
「だって好きな人と両想いになれたらもう十分って思っちゃうんだよね。」
zm「ほーん」
「ぞむ先生は彼女さんいるの？」
zm「痛いとこ突いてくんな」
「んへへ笑」
zm「“んへへ笑”やない！！」
「なんか、ざ・ぞむ先生って感じ〜」
zm「はぁ！？お前ほんまなぁ…笑」
この人は飽きない。
なんでだろ〜な。
あ！面白いからかなぁ
zm「なんや俺のこと見て。惚れたんか？笑」
え、見てた…？嘘でしょ！！！笑
そーだ！
揶揄ってみよっと笑
「違う〜笑って言えないかも…」
zm「は！？」
「冗談だよ！じょーだんっ」
先生信じすぎじゃん笑
「はぁ…ほんと先生だけは飽きないなぁ笑」
zm「なんで？笑」
「面白いから…？」
zm「なんで疑問形やねん笑」
「わかんないの！！」
zm「いつかわかればええな笑」
「…」
先生が笑顔で見つめてくる。
私は先生のような人に今まで会ったことない
だからきっと
安心していられるから
飽きないんだと思う。
「ねぇ先生。」
zm「なんや？」
「塵って、なくなると思う？」
zm「いや〜…人間が生きてる限りそんなことはないんちゃう？」
「そう、だよねぇ」
「じゃあ、人間界の塵はなくなる、いや、いなくなると思う？」
zm「んー……その塵は多分、いなくなるってより消されるかもな」
「…そうだよね」
じゃあ私は消されるってことか。
zm「そんな不安そうな顔すんなや。Aは塵やないで」
「なら屑…？」
zm「なんでそうなんねん…」
先生がそう言うと
zm「…さっき消されるゆーたやん」
「うん。」
zm「そん中にな、変われるやつもおるって事、ちゃんとわかっときや」
「…え？」
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作者名：瑞葉 | 作成日時：2024年2月11日 19時
