52…報復の時間 ページ12
「A…お前は一体どういうつもりだァ！？」
男は地を這うような低い声で私を睨みつける
『…私の船長はお前じゃない、お前なんかに従わない』
「そうか…ならなら今ここで全員殺していいって事だなァ！！」
そう男が叫んで懐から大きな刀を取り出した、そんなものまで持っていたのか
まずい、町の人が切られる…！
そう思った瞬間
「おらよっと！」
「ほらオッサン邪魔だって」
「ぐぎっ…！！」
どこからかペンギンさんとシャチさんが飛び出してきて
男を思いっきり蹴飛ばした
男はその巨体を大きく揺らして後ろに倒れる
「クソガキっ…！！」
「アイヤー！！」
今度はベポさんが現れて、次々に町の人々を解放していく
「テメェら…！ただじゃすまねぇぞ…！！」
ブチギレた男はものすごい形相でそちらを睨みつけている
それに怯んでいるのは私だけ
みんなは真っ直ぐ前を見据えている
「それはこっちのセリフだ」
キャプテンがいつもよりも冷たい声で言う
「ウチのお姫様泣かせちゃったんだから、残念ながらキャプテン激おこだ」
「まー、こればっかりは許せねぇなぁ」
楽しそうな表情ではあるものの、ペンギンさんとシャチさんの言葉には怒気が込められている
「お前に明日があればいいな」
キャプテンも笑みを浮かべているけど、その口から出る言葉は恐ろしい
「ふざけやがって…せめてAだけは…！！」
『え』
男がそう言った瞬間
ピー、ピー、と騒がしく機械音が耳に刺さるように鳴り響く
見てみれば手錠のランプが赤く点灯していた
まずい、もう時間がない…爆発する…！！
キャプテンが私の手錠の異変に気付いたとたん
能力を発動して、青い空間が広がる
「 “シャンブルズ”」
その一声で私達はアジトの外に瞬間移動しており、ついでに私の手の手錠も無くなっていた
そのかわり
男の叫び声と大きな爆発音
アジトからは大きな黒煙が上がっていたのが見えた
それが見えた途端、ようやく心の奥底から安堵できたきがした
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つみき(プロフ) - うささん» 頑張る気力になります！ありがとうございます！ (2022年11月4日 20時) (
レス) id: 5b8e752157 (このIDを非表示/違反報告)
うさ - 面白く1から一気読みしてしまいました！更新が楽しみです！ (2022年11月3日 20時) (レス) @page6 id: acedfd8679 (このIDを非表示/違反報告)
つみき(プロフ) - やる気になります！本当にありがとうございます！ (2022年10月24日 20時) (レス) id: 5b8e752157 (このIDを非表示/違反報告)
瑠李(プロフ) - 更新楽しみに待ってます✨めっちゃ好きだし面白いです٩꒰｡•◡•｡꒱۶頑張ってください。応援してます。 (2022年10月24日 0時) (レス) id: 9824e2f221 (このIDを非表示/違反報告)
カリリン - ありがとうございます!やったー嬉しい😄 待ってました！ (2022年10月22日 23時) (レス) @page1 id: 1920f7939f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：つみき | 作成日時：2022年10月22日 17時
