ナンパ(kwmr) ページ18
Aside
今日は河村さんとデート
美形ともてはやされる彼に釣り合うようにと、友達に協力して貰ってとびきりめかしこんだ
はやる心臓を落ち着かせようと早めに家を出たら、待ち合わせの30分前に目的地に着いてしまった
流石に早く来すぎたかなぁ…
適当に時間潰そうと携帯を開いた矢先、知らない男性2人に声をかけられる
モブ「あの今いいですか？」
『はい？』
モ「俺たち迷っちゃって、道案内して欲しいんすよ」
明らかなナンパだ、めんどくさいなぁ
出鼻をくじかれ気分が沈む、視線は携帯に落としたまま適当に受け流す
でもまぁそう簡単にはいかないわけで
モ「待ち合わせの時間まででいいからさぁ、ね？」
モ「ここのカフェまで案内してくれたら、なんでも奢るよ？」
『お断りします、あんまりしつこいようなら警察呼びますよ』
モ「そんな釣れないこと言うなよぉ」
不意に手首を掴まれる
『ちょっなに？はなして！』
腕を振りほどこうにも強く握られているため動かない
相手は片腕なのにビクともしない、怖い…
無力な私はただ声を上げることしか出来なかった
『やだ、離してっ』
モ「抵抗したってこんな力じゃ意味ないよ」
『いたっ！』
握られた手がきつく私の手首を絞める
痛いし、怖い…
ふと、何者かによって手首を掴んでいた男が私から引き剥がされる、ふわりと優しい匂いが鼻を掠めた
『かわ、むらさん？』
河「すみませんお待たせしました」
いつの間にか閉じていた目を開けると、いつもよりかっこいい彼が私の顔を覗いていた
モ「ちょっとぉ邪魔しないでよ」
モ「僕達その子に用があるんだけど」
河「そうですか、では行きましょうかAさん」
『え？あ、はい』
モ「おい待てよ」
差し出された手を握ると、腰を抱き寄せられた
彼らしからぬ大胆な行動に顔が熱くなる
見せつけられてシラケたのだろうナンパ男たちはもういなくなっていた
河「遅れてすみません、怖かったでしょう？」
『河村さんが来てくれたので怖くなんかないです』
彼をまじまじと見る、美しいのは然ることながら
ブラウンのロングコートに艶のある黒髪がよく似合っていた
『今日の服とても似合っています、かっこいいです』
河「あなたもとても可愛らしいですよ、思わず見惚れてしまいました」
その後は河村さんが優しくエスコートしてくれたおかげで楽しいデートになった
彼に何度惚れ直せばいいのやら
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 51人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あす(プロフ) - ゆきさん» ありがとうございます！これからもたくさんチェックさせて頂きます！ (2021年10月29日 21時) (
レス) id: 14b7e1c0b8 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - あすさん» 感想嬉しいです！ラスト悩んでたので喜んでいただけて良かったです！これからも片手間に見てやってください (2021年10月29日 21時) (レス) @page14 id: a79dea4610 (このIDを非表示/違反報告)
あす(プロフ) - ゆきさん» リクエストに応えて頂きありがとうございました。最後ハッピーエンドで終わって嬉しいです！とてもキュンキュンしました！ありがとうございました。 (2021年10月29日 21時) (レス) id: 14b7e1c0b8 (このIDを非表示/違反報告)
あす(プロフ) - ゆきさん» はい、大丈夫です！よろしくお願い致します。 (2021年10月26日 8時) (レス) id: 14b7e1c0b8 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - あすさん» リクエストありがとうございます！書かせていただきます！作品の最後に貴方の名前を載せても大丈夫ですか？ (2021年10月26日 7時) (レス) @page12 id: a79dea4610 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆき | 作成日時：2021年8月27日 15時
