騎士王と姫【炎炎ノ消防隊】 (ページ38)

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アイリス「ふふ、やっぱり！」

『じ、実は……今、ある曲をアーサーのために
練習しているんです。
アーサーが気に入ってくれた曲で…難しいんですけど、「楽しみにしてる」って言ってくれたので頑張らないとって……。』

茉希「いいですねぇ、ロマンチック！」

まだまだ下手だけど、いつかちゃんと曲として
演奏したい。

『でも…』

アイリス「でも？」

『でも、アーサーの好みのタイプって…
「ガラスの靴とティアラが似合う人」なんです
よね…。』

茉希・プリンセス「「はぁ！？」」

アイリス「シンデレラさながらですね、
アーサーさん…。」

『そんなの絶対似合いませんよ、私…！』

なんて、少し泣きそうになる。

しかし……

茉希「大丈夫ですよ！見ている感じ、アーサー
だってAと話していて楽しそうですよ？」

アイリス「茉希さんのおっしゃる通りです！
気になっていない人に、何度も会いに行ったり
しませんよ！」

プリンセス「自信を持てと言っただろう？
また色々相談にのってやろう。」

『はい……ありがとうございます！
あっ、ちなみに森羅の好みのタイプは
「綺麗な人」らしいですよ！』

アイリス「義姉さんにぴったり！」

プリンセス「そ、そうか？なら私も頑張らない
とな…！」

茉希「運命ですねぇ、きっと！！」

────この女子会のおかげで、アーサーへの
想いをはっきりさせることができた。

私の今の目標は、“軍隊ポロネーズ”を弾ききる
こと。それと……

アーサーに見合う、“ガラスの靴とティアラが
似合う人”になることだ。

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