騎士王と姫【炎炎ノ消防隊】 (ページ32)

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__岸理再戦ページ32

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岸理の風船ガム……何て火力なの！？

『“鎮火”！“鎮火”！……うッ！！』

数の多さも相まって、限界が近い。

茉希「くッ…！」

火縄「大丈夫か！二人とも、一旦隠れるぞ！」

中隊長につき、コンテナの影に隠れる。

火縄「どこから攻撃をされている？」

『あの倉庫の中からです！』

茉希「奥の方でしょうか。対象の姿が確認
できません。」

中隊長が銃を構える。

火縄「A！お前は、炎の威力を強める事は
できるのか？」

『はい！ですが、細かな操作は苦手で…。』

火縄「十分だ。
今から、着弾で起こった火花を利用して対象まで弾を曲げる。お前は火花の威力を強くしろ！
微調整は俺がする。」

『分かりました！』

そう言って、中隊長は空へ向けて発砲した。

まずは中隊長が弾速を上げつつ弾道を制御し、
トオル岸理の近くの地面まで弾を曲げた。

火縄「今だ、A！」

『はい！』

───“威力操作炎炎(エンエン)”！！

銃弾の火花に意識を向け、炎の威力を上げた。

火縄「上出来だ。…“跳弾制御”！」

中隊長は火花を操り、トオル岸理に銃弾を
浴びせた。

トオル「ぐぁッ！！！」

為す術なく倒れたトオル岸理を見て、中隊長が
呆れたように言う。

火縄「情けない。ウチの新人はこの程度で音を
上げないぞ。」

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