騎士王と姫【炎炎ノ消防隊】 (ページ31)

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__風船ページ31

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茉希「中隊長は相変わらず、焰ビト相手より
人に対しての方が慈悲がないような…。」

火縄「俺は話の通じない国のバカ共をぶちのめすために、特殊消防隊ではなく桜備大隊長の下第８に入ったからな。
茉希も、Aもぶちのめせ。ぶちのめして
人体発火の研究データの在処を吐かせろ！」

茉希「私は人の命を救いたいと思い軍を抜け、
特殊消防隊に入隊しました。
なのであまり対人戦は…。」

『え……でも茉希さん、この間第５のトオル岸理を殴ってましたよね？』

茉希「あれは軽くこづいただけです｡」

こづいたって…。

火縄「アーサー！森羅を追え！」

アーサー「中隊長達も気をつけろよ。」

中隊長に対しても、アーサーは相変わらず敬語を使わないな…。

…何て考えていた時。

火縄「なんだ？風船…？」

この、能力者の気配は…！！

茉希「中隊長退がって！！」

『アーサー危ないッ！！』

そう叫んでアーサーに駆け寄った瞬間、

何かが大爆発を起こした。

アーサー「う……。…おい、A！？」

『っ、私なら大丈夫…！』

爆発の影響で、アーサーと一緒に飛ばされて
しまった。

『それよりも、茉希さんと中隊長は！』

後ろを見ると、茉希さんも中隊長も何とか無事のようだった。

茉希「これはすごい火力…。」

茉希さんほどの第二世代でも驚く火力…！

『アーサー！アーサーは中をお願い！
私は茉希さん達とあの風船をどうにかする！』

アーサー「…あぁ。分かった！」

アーサーが中へ入ったのを見届けてから、
茉希さんと中隊長の元へ急いだ。

火縄「また来るぞ！」

茉希「退がってください！私が！」

『私も手伝います！』

前にも感じたことのある気配。

これは……トオル岸理！！

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