__開戦 ページ30
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アイリスさんを救出し、なおかつ人体発火の
データを見つけるため、私達第８は第５の拠点へと向かった……のだが。
茉希「中隊長！
こんな無茶して大丈夫なんですか！？」
マッチボックスを運転する中隊長は、飛ばすわ
第５の拠点に突っ込むわ、とにかく不安でしか
なかった。
火縄「第５の連中もここで怪しい研究を
繰り返している。そう易々と報告できまい。」
そして、先陣きって空から拠点に降りた森羅は
第５の隊員と対峙する。
隊員「空から……人！？」
隊員「なんだお前らは！！」
森羅「“何”だって？そうだな…。“第８戦隊”、
シスター見つけて第５ぶっつぶすマンだ！！」
ネーミングセンスはさておき。
そう言って啖呵を切った森羅に続いて、私達も
マッチボックスを降りる。
火縄「A！」
『はい！アイリスさんは…この奥に居ます！』
火縄「森羅は足を使ってシスターを助けろ。
ここは俺達で何とかする！」
森羅「でも、この人数を相手に……」
火縄「お前が内部に入って暴れ回ればこっちも
動きやすくなる。行け！」
森羅「…はい！」
森羅は、飛びながら体をひねって隊員の攻撃を
かわし、内部へと進む。
隊員「追え！逃がすな！──ッ！？」
火縄「俺のしごきから逃げられると思うなよ｡」
中隊長は、今朝とは逆に火薬の爆発を大きくして弾の速度を上げた。
隊員「ぐぁ！！」
隊員「隠れろ！撃ってきやがった！」
しかし、中隊長は淡々と追い詰める。
火縄「隠れても無駄だ。」
『…楽しんでます？』
火縄「銃ってのは人に向けるものだからな。」
そんな恐ろしいことをさらっと言ってのける
我らが中隊長…。
中隊長は 弾速だけでなく弾道までもを操作し、
直線的にしか飛ばないであろう弾を様々な方向に曲げる。
壁の後ろに隠れていた隊員がバタバタと倒れて
いった。
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作者名：九陽 | 作成日時：2020年9月21日 9時
