__プリンセス火華 ページ23
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『森羅、近いです！この方向で合ってます！』
火縄「分かった！」
そんな会話をしていると、消防服に着替えた
アーサーがこちらに話しかけた。
アーサー「A、そんな能力もあったのか…」
『うん！まぁ、今日気がついたんだけどね…。
……あれ…？』
アイリス「Aさん？」
桜備「何かあったのか？」
実はさっきからずっと気になっていたのだが、
森羅と節男宮本 以外の人間もその場にいる。
それだけではなく……
『森羅と節男宮本がいる場所に、何人もの
第三世代能力者がいます！！
それに、森羅と戦ってる…！？』
茉希「え……まさか他の隊も来ているの！？」
『でも秋葉原は第８の管区では…？』
桜備「あぁ、そうなんだがな…。」
火縄「───大隊長、森羅を発見しました！」
その声を聞き、とりあえずマッチボックスから
降りる。
そこには……
桜備「第５…？ここで何やってる。」
“５”と書かれた消防服を着た隊員が沢山おり、
節男宮本が取り押さえられていた。
その隊員の中にいた、淡い桃色の髪をした女性を見て、桜備大隊長が呟いた。
桜備「第５の大隊長、プリンセス火華…。」
『プリンセス、火華…。あの人からは強い気配を
感じます。第三世代能力者ですか？』
桜備「そうだ。まさか第５が乱入して来ていた
とはな…。」
私達に気づいたプリンセス火華さんが、
桜備大隊長に話しかける。
プリンセス「今回の焰ビトほど自我のあるのも
珍しい。このまま処理されるのももったいない…
第５で確保させてもらう。」
桜備「…ここは第８の管区です。少し勝手が
過ぎませんか？」
プリンセス「焰ビト化した時点で戸籍では
死亡扱いとなり、鎮魂で死体も灰に還るのだ。
ならば、身体をそのまま預かっても問題ないと
思うが？」
プリンセス火華さんは笑顔を崩さずに続けた。
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作者名：九陽 | 作成日時：2020年9月21日 9時
