騎士王と姫【炎炎ノ消防隊】 (ページ3)

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__お花乙女畑ページ3

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茉希「ここがAの部屋です！
まずは荷物を置いて、それから建物の中を
回りましょう。」

『ありがとうございます。』

荷物……といっても、着替えと少しの楽譜くらい
だけど。

まさか消防隊にピアノがあるとは思わなかった。

けれど私にとって楽譜はお守りみたいなもので、ついつい持ってきてしまったのだ。

荷物を置き、案内をしてもらう。

すると、やはり話題に上がるのは顔見知りの
森羅とアーサーの話だった。

茉希「Aは、あの二人と訓練校が同じだったのよね。話したりとかしてたの？」

『はい。寮が同じで、よく話していました。
アーサーとは班も一緒になることが多かったので余計に。』

茉希「まぁ！！訓練校で寮も、班も一緒だった人が卒業後も一緒なんて！
やっぱり、これは運命……！！」

茉希さんは急に声を高くし、目を輝かせて
言った。

『ま、茉希さん…？』

そんな私の驚きぶりを見て、アイリスさんが
そっと耳打ちする。

アイリス「茉希さん、美人なのですが頭の中が
“お花乙女畑”で…。
それで、時々こんな風になってしまうんです。」

お、お花乙女畑…？

私は運命なんか感じたことないな…。

そんなことを思いつつ、まだ高揚して話している茉希さんと、それを引っ張るアイリスさんに
ついていった。

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