騎士王と姫【炎炎ノ消防隊】 (ページ17)

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__騎士の曲ページ17

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アーサーに相応しい曲か…。

まずは華やかさが必要、でも軽すぎない……

あとは美しさとかっこよさと……

……って、また私は！！

アーサー「…A？どうした？」

『い、いや…別に。』

今は顔が赤いから見られたくない…！

何とか誤魔化そうと、楽譜をめくって曲を探す。

『…あっ、これなんかどう？
ポロネーズ第３番イ長調“軍隊”､作品番号40-1。名前も雰囲気ある。
…でも実はこの曲弾いたことないんだよね…』

もちろん曲は知っているが、楽譜は初見だ。

それでも音を目で追い、少しだけ弾いてみる。

アーサー「……おぉ、これぞ騎士！」

ピアノの音を聞き、アーサーの目がぱっと輝く。

それを見た瞬間、私はある事を心に決めた。

『……私、この曲を練習する。
それでまたアーサーに聴いてもらいたい！

…まぁ、もちろん消防官の業務優先だから、
いつになるかは分からないけれど…。』

私がそう言うと、アーサーは驚いたようだった。

けれども、ふっと穏やかに笑ってこう応えた。

アーサー「…分かった。お前の演奏、楽しみに
してるぞ！」

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