__電気の気配 ページ8
____
『大隊長達、近いです！このまま行けばもうすぐです！』
火縄「分かった、進もう！」
火縄中隊長は、アーサーに支えられながら歩いている。
…腕や足、防火服が溶けている…？
『…あの、火縄中隊長。防火服をも溶かす程の炎だなんて、相手は一体誰だったんですか？』
火縄「あァ…白装束の射手だ。」
アーサー「覚えているか、A。浅草で、俺達と第７の大隊長を狙った奴だ。
確か“アロー”と呼ばれていたな…。」
『アロー……』
“アロー”───
その名の通り炎の矢を操り、火縄中隊長でも
ギリギリだった程の能力者。
火縄「全く、伝導者とやらは何が目的であんな
連中を…」
ふと、中隊長が途中で言葉を切る。
その視線の先には……
『桜備大隊長、ヴァルカン！？』
桜備「その声はAか！」
『はい！アーサーと火縄中隊長も一緒です！』
やっと合流に成功できた…！！
そして……
茉希「桜備大隊長…って、ヴァルカン！A達も！！」
ヴァルカン「茉希さん、シスター、環！三人とも無事か！？」
シスター「はい！」
環「みんなも無事でよかったよ…！！」
偶然だろうか、私達のすぐ後に茉希さん達も合流できた。
桜備「森羅やリヒト捜査官とも合流しよう。
A、案内を頼む！」
『分かりました！…この先です！』
火縄「よし、急ぐぞ！」
「「はい！！」」
先に進みつつ ふとヴァルカンを見ると、その腕にリサさんを抱えていた。
リサさんの喉に、何かで締め付けたような痕…！
『ヴァルカン、リサさんは…。』
ヴァルカン「あァ。何とか和解できたが…。
ジョヴァンニの野郎、絶対に許さねェ…！！
この先が危ねェのは重々承知してる。リサは俺に任せとけ！」
『うん！』
…私はこの時、あえてヴァルカンには言わなかったけど。
この先の部屋、“危ない”なんてものじゃないの
かもしれない。
実はさっき、新たな敵の気配が二つ増えた。
一人は あの“ヨナ”と言う敵だろうけど……
もう一人からは独特の気配がする。
まさか“アドラバースト”を持つ者…？
それに炎の気配というよりは…電気だ。
どちらかと言えばアーサーの、プラズマの気配に近い。
『一瞬たりとも、気を抜けない…！』
_____
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 91人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
九陽(プロフ) - Shioさん» コメントありがとうございます！ 嬉しい……励みになります…！！ (2021年6月28日 7時) (
レス) id: bdb6338ed9 (このIDを非表示/違反報告)
Shio(プロフ) - すごい好きです…！自分のペースで投稿頑張ってください！！ (2021年6月27日 12時) (レス) id: cf11a0ff06 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：九陽 | 作成日時：2021年3月6日 13時
