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__“ヨナ” ページ6

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気配も、“命の呼吸”も上手く察知できている…

うん、問題ない。この調子で進もう。



『“氷華”。』



先程の敵に“氷華”をかけ、動きを封じる。

それと同時に熱を吸収して“火車”に備えた。



───けれど、私はまた別の気配を感じた。


この気配は……浅草にいた、顔を作り変えるあの
能力者。



『……そこの人。いつまでも隠れてないで、出てきたらどうですか?』



そう言うと、その能力者は部下らしき白装束達を連れて現れた。



ヨナ「かなり気配を消したつもりだったのだ
けれど、仕方ないわね…。」

『なッ…!』


何、この人の顔…!!

まるで作り物のような肌……本当に人間なの!?


しかし私の動揺など露知らず、敵はこう言った。



ヨナ「流石は“氷炎ノ姫”、ってところかしら?」

『なんでその名前を!?』

ヨナ「さぁね?」



その時、背後から炎の気配と“命の呼吸”を感じた。



『“威力操作 鎮火”、“威力操作 炎々”!!』



敵の炎を吸収し、更に威力を強めて敵へ返す。


“氷華” をかけたいのは山々だけど…。

“氷華”ばかり使っていては、“火車”の発動を
気取られてしまいそうだ。


それに、“氷華”と違い“炎々”は攻撃に特化している。

まだ近くに敵が隠れている気配がするし…まずは倒さないと!!



ヨナ「相手の炎を利用している……へぇ、まるで
カロンね。」

『“カロン”?何のことなの…!』



私はそう言うが、敵は何も答えずにどこかへ消えていく。



『待っ…!』

ヨナ「私達の目的は、森羅日下部とショウ団長を接触させること。」

『ッ!!』



……ああ、どうやら敵の思うつぼらしい。

遠い場所ではあるが、森羅とショウらしき気配が同じ場所にある。


私の反応を見て、敵もそれを確信した。



ヨナ「目的は果たされたようね。……後は頼んだわ。」

白装束「はい、ヨナ様。」


ヨナ「それじゃあ頑張ってね、“氷炎ノ姫”?」



その“ヨナ”という敵は、すぐに闇に紛れてしまった。

残されたのは私と、かなりの数の白装束。



『やるしかない…!』





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九陽(プロフ) - Shioさん» コメントありがとうございます! 嬉しい……励みになります…!! (2021年6月28日 7時) (レス) id: bdb6338ed9 (このIDを非表示/違反報告)
Shio(プロフ) - すごい好きです…!自分のペースで投稿頑張ってください!! (2021年6月27日 12時) (レス) id: cf11a0ff06 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:九陽 | 作成日時:2021年3月6日 13時

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