__分断 ページ5
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桜備「なぜこんなところに火華大隊長が…?
A!」
『はい!あの火華さんは…偽物です!!』
森羅「浅草のときのアイツか!?」
桜備「これで ここに敵がいることは確定した!
総員このまま突入する!行くぞ!!」
「「はい!!」」
───大隊長の声に、力強く応えた瞬間。
敵の気配を察知する暇もなく、突然立ち込めた霧が 私達の視界を奪った。
それと同時に、皆がどんどん混乱していく。
リヒト「うわぁッ!!
し、森羅君!何かに引っ張られる!!」
森羅「リヒト捜査官!!」
火縄「待て森羅!離れるな!!」
桜備「こっちだ!こっちの方が霧が薄い!
早く!!」
『待って、下手に動いたら……ッ!?』
皆を止めようとしたのだが、急に床が抜け、私は下へと落ちてしまったのだった。
───────
『痛い…。……ここは?』
周りを見渡しても、誰一人としていない。
つまり…敵によって上手く分断されてしまったと言える。
皆と合流するためにも、敵に囲まれないためにも、とりあえず進まなければ。
そう考え、歩き出す。
しばらく歩いていると……
アーサー「見つけた!A!!」
ふと後ろから声をかけられ、振り向くとアーサーがいた。
アーサー「よかったA、無事だな!」
『…うん。』
アーサー「こっちだ!向こうで茉希さん達も
待っている。行くぞ!」
そう言い、アーサーは私を一緒に連れていこうとした。
けれど、
アーサー「おいA、早く───ッ!?」
『お前は…アーサーじゃ、ない。』
私はそいつに向かって炎をぶつけ、壁まで吹き
飛ばした。
すると案の定 その顔は別人に変わる。
その敵を見て、私は呆れから思わずため息を
ついた。
『その程度の変装で、鍛えた“気配察知”を誤魔化せるとでも?
それから、アーサーは茉希さんのことを“茉希”
って呼び捨てにする。それくらい、調査してから騙しに来てくださいよ。』
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九陽(プロフ) - Shioさん» コメントありがとうございます! 嬉しい……励みになります…!! (2021年6月28日 7時) (レス) id: bdb6338ed9 (このIDを非表示/違反報告)
Shio(プロフ) - すごい好きです…!自分のペースで投稿頑張ってください!! (2021年6月27日 12時) (レス) id: cf11a0ff06 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:九陽 | 作成日時:2021年3月6日 13時