__ピアニスト二人 ページ31
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小学校時代、ちょうどショパンを聴き始めた頃、
音楽室から聞こえてきたのが “幻想即興曲”
だったのだ。
それから私は、消防官になると共に、“いつか
幻想即興曲を弾く”と言う夢も追っているのだ。
『……でも、やっぱり千紗先生には敵いません。私も“幻想即興曲”を練習しようと思うのですが、どうしても両手が合わなくて…。』
千紗「仕方ないわ、Aさんは消防官の仕事があるもの。最初は1拍目だけ合わせる練習とか
どうかしら?」
『なるほど…!それなら合わせられそうです!
あ……すみません、私はそろそろ失礼します。
千紗先生もお元気で!』
千紗「ありがとう、Aさんも体には気を付けて!また会えるのを楽しみにしています!」
挨拶を終え、千紗先生が去っていった。
その時ふとアーサーを見ると……
アーサー「ソッキョウキョク……拍…??」
『あ……』
まァ、音楽用語だから分からないのも頷ける…。
そんなアーサーに微笑みつつ、こう尋ねた。
『待っててくれてありがとう、アーサー。
ところで、アーサーはどこか行きたい所はないの?』
アーサー「そうだな…。
この前、茉希とシスターが“クレープ”?とやらの話をしていた。一度食べてみたいな!」
『クレープか……小さい頃に姉さんと食べたけど
甘くて美味しかったよ!
じゃあ、クレープを食べに行こう!』
アーサー「あァ!」
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九陽(プロフ) - Shioさん» コメントありがとうございます! 嬉しい……励みになります…!! (2021年6月28日 7時) (レス) id: bdb6338ed9 (このIDを非表示/違反報告)
Shio(プロフ) - すごい好きです…!自分のペースで投稿頑張ってください!! (2021年6月27日 12時) (レス) id: cf11a0ff06 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:九陽 | 作成日時:2021年3月6日 13時