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__怪我と不安 ページ14

____




───あれから 暫く時間が経った。



アイリスさんは、森羅のためにお祈りに入って
いる。

火縄中隊長は治療、茉希さんは様々な手続き、
桜備大隊長とリヒト捜査官はアドラバーストに
ついて話している。



ヴァルカンはリサさんと一緒だ。

リサさんは、ヴァルカンと和解できたものの
Dr.ジョヴァンニに殺されかけ、精神的にまいってしまったみたいだ。


……無理もない。



そして私は、環、アーサーと共に手術が終わるのを待っているのだった。



アーサー「第6って病院なのか?どんな部隊だ?」

環「ホントなんにも知らねェのな…。」

『確か皇国の医療って、聖陽教会だけに許されてるんだっけ?』

環「そう。だから第6も第1と同じく聖陽教会が主体で、特に医療の分野を担ってるんだ。」

アーサー「ははーん。って事は、ここは聖陽教会か病院だな。」

A・環「特殊消防隊だよ!!」



うーん、アーサーは相変わらずだなぁ…。


そう思っていると、突然アーサーが真剣な
顔つきで私の腕を掴んだ。



『アーサー? どうし……ッ!!』

環「A!?」



腕のある部分を掴まれた瞬間、鈍い痛みが走る。

思わず呻き声を漏らしてしまった。



環「何やってんだアーサー!?」

アーサー「……A。お前、やっぱり怪我してるんだな。」

『ッ、何で…?』



今は森羅の治療が優先。

私の怪我なんて大したことないし、バレないように隠していたつもりだったんだけど…。



アーサー「それくらい分かる。それに、これは
深い傷だ…!」

環「本当…!A、治療しないと!!」

『だ、大丈夫だって!これくらい……エッ!?』



突然アーサーは私の腕を引き、歩き出したのだった。



環「ちょっ…どこ行くんだよ!?」

アーサー「Aを治療してもらう!」

『で、でも、こんなのかすり傷…』

アーサー「駄目だ!せっかく病院に来ているんだから 診てもらえ。
……と言うか、俺が心配で見てられん…。」

『ご、ごめん…。でもありがとう……』



環「……ってかアーサー!ここ病院じゃなくて
特殊消防隊だっつの!!」





_____

__再戦に向け→←__“治”の消防隊



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九陽(プロフ) - Shioさん» コメントありがとうございます! 嬉しい……励みになります…!! (2021年6月28日 7時) (レス) id: bdb6338ed9 (このIDを非表示/違反報告)
Shio(プロフ) - すごい好きです…!自分のペースで投稿頑張ってください!! (2021年6月27日 12時) (レス) id: cf11a0ff06 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:九陽 | 作成日時:2021年3月6日 13時

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