全握の果実/ G.Star* ページ13
×
ギャングは心動かされるものへ忠実である。その為ならば何でもする。彼等は心動かされるものを死守する事を貫き通す。そして己の拘りを決して他者に忖度しない。またそれは時に魂を揺さ振るのである。譲れない、譲らない。彼等にとっては奇しくもそれはAであった。彼等は互いにAの騎士であり、友人であり、家族である様に振る舞った。
で「寝ちゃったねぇ。」
ベ「本当だ。可愛く眠ってる。」
舞「俺、毛布持って来るね。」
で「よちよち。昔から変わんないねぇ。」
ジ「ボスはAといつからいるのかい？」
で「Aが7ちゃいの時からだよ。」
社「7歳……。随分と長いんですね。」
で「まぁね。Aが僕と契約したのがその時だから。」
我楽多が積み重なる場所には必ず伝統と歴史がある事を社は知っていた。二人も其処で出会って現在迄生きて来たのだと思うと心が痛んだ。此れ程に天真爛漫で温かい子が世間の濃い影の中で瞬きしていたのだと。今直ぐ優美に拐ってしまって天国に閉じ込められたらと夢想を重ねる。決して手に入らない理想を欲しがりながら彼女の寝顔を見詰める。
チ「契約、ねぇ。」
で「いしし。そう。Aの魂は予約済みってこと！」
チ「へぇ、やっぱり。」
舞「毛布持って来たよ。」
ベ「あったかくして寝ような。」
ジ「成程ですねぇ。なかなかAが死なない訳だ。」
で「ご名答。契約完了までAは死なないよ。」
ベ「で、その契約内容は何だ？」
で「ひみちゅっ。」
でびるは悪魔特有の完璧な笑みで3.5秒微笑んで首を傾げた。間接照明を受けて変幻自在に色を変える屈強な爪を一つ口元に立てて。でびるは彼女の髪を子供にしてやる様に撫でながら右眼の眼帯を優しく隠してやる。此処は彼女との秘密だからだ。贅沢な静寂の中で彼女のか細い寝息だけが優しく響いていた。
ベ「無理矢理聞き出しても良いんだぞ。」
で「おー？こわぁい。」
ジ「やめなよ。Aが悲しむよ。」
チ「そうよ。Aが起きちゃう。」
社「やり方は色々ありますから。」
舞「それもそうだな。」
で「Aに意地悪な男っていいつけちゃお。」
社「それはやめてください。」
で「ふふーん。楽しみだなぁ。」
×リクエスト、GangStarr組の誰か。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 191人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
鵯(ひよどり)(プロフ) - イズミさん» お初お目にかからせて頂きます。ご愛顧賜れて何よりで御座います。リクエスト承りました。緩慢に連ねておりますので3日〜1週間程お時間頂戴する事、ご承知おきくださいませ。 (2022年11月29日 21時) (
レス) id: 9c96610dd1 (このIDを非表示/違反報告)
イズミ(プロフ) - 初コメ失礼致します。鵯様の作品の何とも言えない美しさの虜になった者です。リクエストでskngさんで束縛タイプのヤンデレは可能でしょうか…？その他のシチュエーション等はお任せ致します。 (2022年11月29日 18時) (レス) id: 58fc769308 (このIDを非表示/違反報告)
鵯(ひよどり)(プロフ) - 煙さん» 此方こそ大変有難うございました。そういう表現は旗付きにならない様にする事が出来ませんでした。無念。妄想で補ってくださいませ。大変申し訳ない。微力ながらも精進して参ります。よろしくお願いします。 (2022年11月20日 23時) (レス) id: 9c96610dd1 (このIDを非表示/違反報告)
煙 - リクエスト書いてくださりありがとうございます…！実物の彼はヤンデレチックな素振りをあまり見せないので難しいかなぁと思っていたのですが、見事に解釈一致で助かりました。これからも貴方様の美しい小説を楽しみにしております！ (2022年11月20日 22時) (レス) id: 0f6ec90c76 (このIDを非表示/違反報告)
煙 - いつも主様の作品楽しく読ませていただいております。リクエストなのですが、夢主が少し病み気質で手首に傷をつけたりしてしまうタイプで、夢主大好きなkgmさんがおそろいにしたくて真似しちゃうみたいなお話をお願いしたいです。 (2022年11月16日 17時) (レス) @page1 id: 0f6ec90c76 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
