Madness Love【オリジナル短編集】

DorMouse End【おまけ】 ページ10

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倒れこんだ彼女を見て、うまくいったとほくそ笑んだ。


だんだんと冷たくなっていく彼女。ごめんね、僕のせいで。


やっぱり君は優しいからあの怪しいジュースを飲んだんでしょ？


あの中身実は僕が作った秘密のおくすりなんだ。えっとね、たしかなかみは、


睡眠薬と遅効性の毒薬。青カリだよ。


ふふ。気に入ってくれたならうれしいなぁ。

僕、がんばって作ったんだよー？


え？何でころしちゃったのって？
そんなのかんたん、かんたん！

だってきみをころして、僕もしぬの。


だってほら、僕、ねむりネズミだから。

きみがおきていても、僕、きみと遊べないでしょ？そんなのかなしい。


だからしぬときくらいはいっしょに。


こーやってさいごをかわいいコとむかえられるなんて、ぼくはしあわせものだなぁ。


すきだよ、あいしてるよ。


いっしゅんだけぼくのほうをむいてわらって？

みんなにいじめられるだけのひびのなかで、きみだけがゆいいつぼくにやさしーえがおでわらってくれたんだ。


きみはぼくをしらないかもしれないけど、ぼくはしってたよ。


ぼくにたいようみたいにわらいかけてくれてありがとう。



こんどはぼくみたいなやつじゃなくて、すてきなひとにあいしてもらってね。


さよなら、ぼくのありす。



End : 太陽アリスとドブネズミ


タイプ【終身型】

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