March Hare End・表 ページ6
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目を覚ますと木の素朴なベッドで寝ていた。
「あれ？ここどこ？」
寝ぼけまなこで辺りを見回すと隣の机で優雅にお茶を飲む男性がいた。
「おはよう。と言っても夕方だから、こんばんよう？かな？」
何だろう？このトンチンカンな人。けど顔はなかなかのイケメン。ブロンドのクセのない髪が肩まで伸びている。目はチョコレート色で角度によって色が変わるみたい。
「そんなに見つめないで。恥ずかしいから」
全然恥ずかしそうじゃないんですけど！
そんな願いは虚しく心に響く。
「まあまあ。一緒に夕食でも食べようよ！」
「今日は特別だからさ！」
人懐っこい笑みで私に笑いかける。彼に進められダイニングに向かった。
食事は本当に美味しかった。私には料理名なんかわからなかったけど。
デザートにリンゴをウサギの形に剥いてくれた。包丁さばきとか滑らかで、器用なんだな。なんて思った。
私がリンゴを食べている間に男性は赤いワインを静かに呑んでいた。
「ねえ、そう言えばお名前聞いてなかった。お名前なんて言うの？」
すると彼は頭の長い茶色の耳をぴょこぴょこさせながら満足そうに答えた。
「三月ウサギ」
「ヘンな名前ね」
率直な感想を述べるとニコニコ笑いながら、そうかもねー。なんて零している。
「さあ。そろそろ寝ようか」
そう三月ウサギに言われた。
私は三月ウサギの元に駆け寄り、習慣になっている読書をしてもらおうと声をかけた。
三月ウサギは近くのソファに座り直し、私を膝の上に乗せ、本を呼んでもらった。
三月ウサギの柔らかな声にどこか安心感をおぼえた瞬間、記憶が飛んだ。
End : 三月ウサギの腕の中
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本日の童話
はだかの王様
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GArateA(プロフ) - 鵯さん» いえいえ、これからもお話楽しみにしていますね、更新頑張ってください、 (2017年12月24日 0時) (
レス) id: 3b0b0f93af (このIDを非表示/違反報告)
鵯(プロフ) - GArateAさん» ご閲覧、誠にありがとうございます。愛読して下さっているなんて誠に光栄です。 (2017年12月23日 23時) (レス) id: 10532b6a12 (このIDを非表示/違反報告)
GArateA(プロフ) - 初コメ失礼します、本当にこのお話大好きです。私がみたヤンデレ作品の中で一番好きなタイプのお話が多くて、異常性癖ものが大好きなので、何度も読み返してしまいました、笑 (2017年12月23日 23時) (レス) id: 3b0b0f93af (このIDを非表示/違反報告)
鵯(プロフ) - 暁月@歌い手.実況者好きさん» どうもこんばんは。いつも閲覧下さりありがとうございます。僕も今、相当悩んでおりまして。ご厚意にお礼申し上げます。 (2017年10月24日 17時) (レス) id: 10532b6a12 (このIDを非表示/違反報告)
暁月@歌い手.実況者好き(プロフ) - こんばんは！またまたここに書き込ませていただきます！Aでお願いします！ (2017年10月23日 22時) (レス) id: ab03b0a6d4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鵯
| 作成日時：2017年9月30日 18時
