Prince Charming End・裏2 ページ39
#
いつの間にかスタスタと歩き出していた俺はその人の目の前まできてしまっていた。
こうなったら勇気を出せ、俺!
「あの、僕と踊って頂けませんか?」
ふわりと優しく微笑んだ顔に一目惚れした。
それから俺たちは何曲も踊った。
12時を知らせる鐘がなる。
「あら、ごめんなさい。私、かえらなくちゃ」
彼女はそういうが早いが駆け出した。妖精のようにふわりと微笑んで軽やかに駆ける少女。どちらかといえば舞っているように思える。
階段を滑るより滑らかに、踊るより華々しく降りて行った。まだ名前も聞いていないのに。
軽やかな甘い花の香りとガラスの靴を片方だけ残して消えてしまった。
改めてよくみるとホントに小さな靴だ。姉が様々な女の子を連れ込んでいるから女性の靴のサイズは見た目でわかる。
「21cmか。小さいなぁ。」
このサイズが当てはまる成人女性はほとんどいないだろう。しかもオーダーメイドのようで入り口は同サイズの靴より小さく作られており、かかと部分が特に小さい。
「決めた。この靴にぴったりの女性を探し出せ。その娘と結婚する」
目を剥く大臣。滅多にない俺のワガママ。
だが、これは命令。職権乱用?知ったこっちゃない。俺は欲しいものは全て手に入れる主義でね。
さぁ、出ておいで。我が美しい妻よ。
End : 下心
タイプ : 暴力型
Brother in Law Ver.兄・表→←Prince Charming End・裏
本日の童話
はだかの王様
20人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
GArateA(プロフ) - 鵯さん» いえいえ、これからもお話楽しみにしていますね、更新頑張ってください、 (2017年12月24日 0時) (レス) id: 3b0b0f93af (このIDを非表示/違反報告)
鵯(プロフ) - GArateAさん» ご閲覧、誠にありがとうございます。愛読して下さっているなんて誠に光栄です。 (2017年12月23日 23時) (レス) id: 10532b6a12 (このIDを非表示/違反報告)
GArateA(プロフ) - 初コメ失礼します、本当にこのお話大好きです。私がみたヤンデレ作品の中で一番好きなタイプのお話が多くて、異常性癖ものが大好きなので、何度も読み返してしまいました、笑 (2017年12月23日 23時) (レス) id: 3b0b0f93af (このIDを非表示/違反報告)
鵯(プロフ) - 暁月@歌い手.実況者好きさん» どうもこんばんは。いつも閲覧下さりありがとうございます。僕も今、相当悩んでおりまして。ご厚意にお礼申し上げます。 (2017年10月24日 17時) (レス) id: 10532b6a12 (このIDを非表示/違反報告)
暁月@歌い手.実況者好き(プロフ) - こんばんは!またまたここに書き込ませていただきます!Aでお願いします! (2017年10月23日 22時) (レス) id: ab03b0a6d4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:鵯 | 作成日時:2017年9月30日 18時