Cinderella.Ver.改 ページ36
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昔々、あるところに小さな王国がありました。
そしてその王国の中にとても心の美しい娘がいました。
これはそんな愛の象徴とも言える年端もいかぬ小娘のお話。
「シンデレラ！何をやっているんだ！いつみてもお前は汚いなぁ」
そう言ってパシンと鈍い音とともにかしのきの杖がシンデレラの頬を殴ります。
彼女はただ無表情でまた仕事に戻ります。
この屋敷は元々はシンデレラの家なのですが、今は亡き母が継父と結婚したため今は継父のものなのです。
そんな継父には息子が2人いました。子は親の鏡とはよく言ったもので、彼たちも継父と同じようにシンデレラをいじめました。
そんな毎日を過ごしていたシンデレラの家に運命が動き出す一通の手紙が届きます。
それは王女様が結婚相手を探す、婚活パーティーへのお誘いの招待状でした。
たくさんの男性が集まるのをいいことに国の女性人たちにも王女様から追加で招待状が配られました。
つまりは国を挙げての婚活パーティーです。
なんと心の広い王女様。
継父と2人の意地悪息子は浮かれたようにタキシード選びを始めます。シンデレラは彼らの腰回りを心配に思いながらもボタンが弾け飛ぶのを想像して1人楽しんでいました。
実際はスリムなので、ありえませんが。
逆を返せば恨んだり、妬んだりよりもちょっとお茶目で天邪鬼な人たち。というのがシンデレラの中の彼たちだったわけです。
きちんとすればそれなりに美しいのにもったいないなぁ。と思いながら心優しいシンデレラは彼らを見送りました。
パタンと玄関を閉めると。
「やあ、A！」
見知らぬ真っ黒い服を着た男の人が立っていました。シンデレラは不思議に思って尋ねました。
「あなた、誰ですか？」
「我は大いなる魔法使い。かわいそうなお前を婚活パーティーとやらに連れ出してやろう」
にこにこと微笑む魔法使いさん。シンデレラはなんだか信じられませんでしたが、全く感情を読み取れない隙のない笑顔の魔法使いさんに今回は甘んじることにしました。
魔法使いさんの魔法は見事でかぼちゃを馬車にハツカネズミを白馬に太ったネズミを御者に犬を従者に仕立てあげました。
仕上げにシンデレラにも魔法をかけると銀糸をふんだんに使った艶やかなドレスに変わっていました。
「シンデレラ、12時になると魔法が解けてしまうからそれまでに帰ってくるんだよ」
シンデレラは魔法使いの言葉を受けてお城へ向かいました。
Prince Charming End・表→←The Squirrel End【おまけ】
本日の童話
はだかの王様
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GArateA(プロフ) - 鵯さん» いえいえ、これからもお話楽しみにしていますね、更新頑張ってください、 (2017年12月24日 0時) (
レス) id: 3b0b0f93af (このIDを非表示/違反報告)
鵯(プロフ) - GArateAさん» ご閲覧、誠にありがとうございます。愛読して下さっているなんて誠に光栄です。 (2017年12月23日 23時) (レス) id: 10532b6a12 (このIDを非表示/違反報告)
GArateA(プロフ) - 初コメ失礼します、本当にこのお話大好きです。私がみたヤンデレ作品の中で一番好きなタイプのお話が多くて、異常性癖ものが大好きなので、何度も読み返してしまいました、笑 (2017年12月23日 23時) (レス) id: 3b0b0f93af (このIDを非表示/違反報告)
鵯(プロフ) - 暁月@歌い手.実況者好きさん» どうもこんばんは。いつも閲覧下さりありがとうございます。僕も今、相当悩んでおりまして。ご厚意にお礼申し上げます。 (2017年10月24日 17時) (レス) id: 10532b6a12 (このIDを非表示/違反報告)
暁月@歌い手.実況者好き(プロフ) - こんばんは！またまたここに書き込ませていただきます！Aでお願いします！ (2017年10月23日 22時) (レス) id: ab03b0a6d4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鵯
| 作成日時：2017年9月30日 18時
