The Hare End【おまけ】 ページ34
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※これは赤ずきんのおまけエンドです。
コメントをくださり、誠にありがとうございます。
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僕は友だちがいなかった。ー赤ずきんちゃん以外は。
普通、野うさぎというものは元気に走り回って明るくフレンドリーで好奇心旺盛な生き物だ。
対する僕は。
根暗でじーっとしているのが好きでゆるりと空を眺めるのが好きだった。
「あら、ウサギさん、今日もお一人?」
また切り株の上に座って木々に形作られた空を眺めていると彼女が声をかけてきた。
きらきらと笑顔を振りまき、紫翠の瞳が美しく細められる。彼女はさくらんぼのような唇を歪め、僕に声をかけた。
「そうだよ。赤ずきんちゃんは何をしているの?」
彼女は人間離れした美しい顔をふわりと崩し、太陽のように微笑んだ。
「暇だから遊ぼうと思って。」
「ねぇ、ウサギさん、私と遊びましょう?」
甘やかな妖精からのお誘い。無垢で可憐なその瞳の裏に何かがあったとしても、誰も断れないだろう。僕は気まぐれな彼女のお誘いに乗った。
遊びは宝探しだった。先攻は赤ずきんちゃん。僕の隠したニンジンを探すこと。
賢い赤ずきんちゃんはものの20分で探し当てた。
「次は僕が探す番だね」
すると赤ずきんちゃんは困ったように笑った。
「ごめんなさい、ウサギさん。私、隠すものを持っていないわ。」
あーあ。赤ずきんちゃんは嘘つきだなぁ。
僕は片手に鋭利なナイフを持ち、赤ずきんちゃんに近づいた。
そして、彼女の胸のど真ん中をナイフの先でちょんちょんとつついた。
「持ってるじゃん、ここに。」
さっと青くなる赤ずきんちゃん。無駄だよ、大事に大事に隠している赤ずきんちゃんがわるいんだ。
グサリと赤ずきんちゃんの胸をさす。ちょっとズレて肺に刺さったらしく赤ずきんちゃんがたらりと血を吐いた。
「ねぇ、君の心臓はきっと僕みたいに穢れていないよね?」
いつの間にか気絶した赤ずきんちゃん。もしかして、もう死んでるの?
僕は彼女を背中から解体し、器用に心臓をもぎ取った。まだどくどくと熱く動いてる。
ごぽごぽと溢れる血がどこか
そんな自分自身がどこか狂っているのもわかってる。ただ、君の、綺麗、な、ココロが、ほ、し、い、だ、け。
End : 貫いた心
タイプ : 純・猟奇型
大丈夫かな、このウサギ。r指定とかならないよね?みんなはこんなことしたらダメですよ?by.鵯
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GArateA(プロフ) - 鵯さん» いえいえ、これからもお話楽しみにしていますね、更新頑張ってください、 (2017年12月24日 0時) (レス) id: 3b0b0f93af (このIDを非表示/違反報告)
鵯(プロフ) - GArateAさん» ご閲覧、誠にありがとうございます。愛読して下さっているなんて誠に光栄です。 (2017年12月23日 23時) (レス) id: 10532b6a12 (このIDを非表示/違反報告)
GArateA(プロフ) - 初コメ失礼します、本当にこのお話大好きです。私がみたヤンデレ作品の中で一番好きなタイプのお話が多くて、異常性癖ものが大好きなので、何度も読み返してしまいました、笑 (2017年12月23日 23時) (レス) id: 3b0b0f93af (このIDを非表示/違反報告)
鵯(プロフ) - 暁月@歌い手.実況者好きさん» どうもこんばんは。いつも閲覧下さりありがとうございます。僕も今、相当悩んでおりまして。ご厚意にお礼申し上げます。 (2017年10月24日 17時) (レス) id: 10532b6a12 (このIDを非表示/違反報告)
暁月@歌い手.実況者好き(プロフ) - こんばんは!またまたここに書き込ませていただきます!Aでお願いします! (2017年10月23日 22時) (レス) id: ab03b0a6d4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:鵯 | 作成日時:2017年9月30日 18時