The Wolf End・裏2 ページ23
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しばらくすると赤ずきんがやってきた。
どうやら扉が若干開いていたことに気がつきそのまま入ってきたようだ。
ベッドに入っている俺をじっくり見てこういった。
「おばあさん、とても耳が大きいわ。」
だらりと嫌な汗がたれる。俺は苦し紛れにこう言った。
「お前の声がよく聞こえるようにだよ。」
「だけど、おばあさん、とても目が大きいわ。」
中々手強いね、赤ずきんちゃん。
「お前がよく見えるようにだよ。」
「だけど、おばあさん、とても手が大きいわ。」
「お前をよく抱けるようにだよ。」
「だけど、おばあさん、おそろしく大きな口よ。」
俺はにやりと笑った。
「それはね」
「お前を食べるためさ!」
すると愛らしい天使のような笑みを浮かべてこう言った。
「あら。共喰いね」
はらりと舞う赤いずきん。その下には立派な金のケモノ特有の耳が生えていた。
「え?」
ギラギラした紫の目が俺を捉えている。
鋭い犬歯が歪んだ唇から見え隠れしている。
「いただきまーす!」
喉元に感じる痛烈。焼けるように痛い。
飛び散る血飛沫が赤ずきんの顔にかかる。
捕食者の凛とした鋭い目が最後に見たものだった。
End : オオカミ少女
タイプ(オオカミ) : 猟奇型
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GArateA(プロフ) - 鵯さん» いえいえ、これからもお話楽しみにしていますね、更新頑張ってください、 (2017年12月24日 0時) (レス) id: 3b0b0f93af (このIDを非表示/違反報告)
鵯(プロフ) - GArateAさん» ご閲覧、誠にありがとうございます。愛読して下さっているなんて誠に光栄です。 (2017年12月23日 23時) (レス) id: 10532b6a12 (このIDを非表示/違反報告)
GArateA(プロフ) - 初コメ失礼します、本当にこのお話大好きです。私がみたヤンデレ作品の中で一番好きなタイプのお話が多くて、異常性癖ものが大好きなので、何度も読み返してしまいました、笑 (2017年12月23日 23時) (レス) id: 3b0b0f93af (このIDを非表示/違反報告)
鵯(プロフ) - 暁月@歌い手.実況者好きさん» どうもこんばんは。いつも閲覧下さりありがとうございます。僕も今、相当悩んでおりまして。ご厚意にお礼申し上げます。 (2017年10月24日 17時) (レス) id: 10532b6a12 (このIDを非表示/違反報告)
暁月@歌い手.実況者好き(プロフ) - こんばんは!またまたここに書き込ませていただきます!Aでお願いします! (2017年10月23日 22時) (レス) id: ab03b0a6d4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:鵯 | 作成日時:2017年9月30日 18時