☆*:.｡. ホームレス女学生 .｡.:*☆ 〜Homeless schoolgirl〜 ３

:.｡. 113 .｡.:* ページ20

望「あ…話かなり脱線したけど、ホンマに足大丈夫？笑」






（人1）「まぁ…歩けへんことはないから大丈夫。」






望「そう……気になることまだあるけど、そろそろご飯食べよっか。」







今日は作っといてん！と、自慢気な顔をする望くん…





こういうとこ、可愛いな…








それから、すぐに用意できたみたいで、私は椅子に座り、いつも通り一緒に食べはじめる






望「…で、どうなん？」








（人1）「…え？」








望「…足。」







（人1）「…あぁ〜。」








望「…無理にとは言わへんけど、出来たら話して欲しいな。」


そう言う彼は…悲しそうな顔をしていた









言ってみても…いいやんな？





（人1）「実は…」








望「…」








（人1）「前々から…クラスの子達に、その、色々されてたねん…」








望「え…前から？」








（人1）「あの…授業で痣出来たって言うてた時くらいから。」








望「…皆に？」







（人1）「皆では無いけど…ほぼ全員にかな？」







そのまま私は、思い切って今までのことを覚えてる限り話した…









望「そうやったん…」


それを一通り聞くと、望くんはさっきよりも更に悲しそうな…苦しそうな顔をしてた









（人1）「…」


すると、二人とも沈黙が続いて…自然と少し重たい空気が流れる…








自分で言っておきながら、そこからどうすることもできひんくて…







こんな話、せんかったらよかったかな…と1人で後悔する






望「…」

何とも言えない空気に、耐え切れなくなった私は…丁度食べ終えたご飯を運ぶため、席を立つ









（人1）「な、なんか…こんな話してごめん…何も言われへんやんな、ごめん…忘れて…」





ガタッ…




カチャカチャ…





食器を持ち、キッチンへ向かう私…



ゆっくりやけど、片足を少し擦りながら歩く





ペタ…ペタ…ペタ…








（人1）「…」



引き返そうとしたけど





いつも洗ってもらってるし、折角やし、自分の分くらい洗おうかな…







そう考えて、シンクに食器を移して洗おうと袖を捲っていると…







ペタペタ…






（人1）「…？」






フワッ…








ギュッ！






（人1）「…！」

急に後ろから抱きしめられ…驚いて、体がビクッとなる私…









望「（人1）ちゃん…」





え、何この状況…

:.｡. 114 .｡.:*→←:.｡. 112 .｡.:*

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す