一通のお便りが届きました。【zm】 (ページ7)

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お手紙5:目が覚めたら別世界。ページ7

zm視点

目が覚めたら、自分の部屋ではないとことだった。

zm「なっんじゃここ！？えっ？えっ？えっ？まさか、、、誘拐？」

？『人聞きの悪いことを言うなよお客様。』

体を立てれば、優雅にお茶会をしている郵便屋の姿が見えた。

『しっかし、なんで倒れたんだね君は。程よく手加減をしてやったのにぃ～。』

郵便屋は紅茶のようなものを啜っている。

zm「うっさいねん！なんやお前勝手に人を攫ってなんか目が覚めたら優雅にお茶会もしとって、、、、もうっ、なんやねん！？」

『だから言っているだろう。私は郵便屋だってそして私は:黄泉:と言う名前があるんだ。黄泉と読んでくれ。』

なんやこいつ、見た目は大人っぱいのに中身はかなりガキっぽいな。効果音でプンプンって見えてくる。

zm「あ～もう、わかったわとりあえず俺に手紙があるってことでええか黄泉」

『ふふんっ、素直な子は好きだぞ少年。』

zm「なあ、俺のことも名前で読んでくれ。ゾムって」

『お客様に馴れ馴れしくしては行けないので。』

zm「おいそれはおかしいやろ、俺が許可する。」

zm「ゾム」『お客様』zm「ゾム」『お客様』zm「ゾム」『お客様』zm「ゾム」『分かりました。じゃあゾムくんで、いいですね。』

zm「おっおう！」

ドキッン

なんやろうなんかすごく嬉しいわ。

zm「そういや、俺に手紙を渡す言うたけど誰からなんや？」

『し☆ら☆ん☆』

．．．．．．

zm「なんやそれ！信じようとした自分がバカみたいや。しらん？それはどういうことやねん。」

『ゾムくん、郵便屋といえど全知全能では無いのです。人が完璧ではないように私にだって知らないことはあるのです。だから届けに来たのですよ。』

左腰に付けているポシェットから一通の手紙を出した。

『差出人が不明なので渡そうか考えたのですが、きっとあなたに必要な物でしょう。受け取ってくれますか？』

茶色の便箋に緑色の肉球シーリングスタンプ？

zm「俺のイメージカラーと好きな色やん、、、。」

便箋からはチリーンと澄んだ音が響いた。

zm「なっ、なんでイフリートからの手紙が来とんの？俺はダメな飼い主やったのに、、、。」

『ゾムくんが駄目な飼い主だったかは私は知らないけど、その便箋を受け取った時ねとても強い想いを感じたの。だから届けに来た。』

中から出てきた手紙からはお世辞にも綺麗とは言えない歪な字、沢山貼ってある肉球が余計に俺の心を抉った。あの日の事を思い出した。