一通のお便りが届きました。【zm】 (ページ38)

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お便り12:子供には戻れないページ38

『ごめんね、これ以上一緒にいると全てを捨ててでも消えたく無くなっちゃう。……ずっと好きだったよトントン、バイバイ』

tn「俺だって初めて会った時から好きやったよ、Aもし来世なんてものがあったら無理にでもあってやるからな！｣

トントンのキレイな赤い瞳から雫が溢れている。

tn「ここは俺に任せろや、ホビットも一緒やけど。」

rb「おいゴラァ!!なんか言ったかトントン!!俺やってAと話したいわ！はよこっち手伝え!!俺は裏方担当やから長く持たへんで！｣

tn「分かったわ！今行く！…大好きやで。」

(チュッ) 私の手の甲にキスをした。

tn「お守りや､上手くいくよう祈るよ。」

rb「くっそ!!惚気か!!シバくぞ!!!!」

kn「俺を無視するなや！友達やろ！」

rb.tn｢｢ごめん！今それ所やない!!!｣｣

kn「息ぴったりやな！はあ～、もうええわ、お前らに構っていたら俺が疲れるわ。」

『ありがとうコネシマくん、昔からあっさりとした性格が変わらないね。』

rb「…俺の事も覚えとる？」

『当たり前よ、私とお兄ちゃんの幼馴染ロボロ。みんなからはホビットと呼ばれて居るw』

rb「相変わらず弄ってくんなあ…その調子じゃもう大丈夫そうやな、俺らはこれから手伝い屋の元に行くわ。大先生だけじゃ心もとないからな(笑)」

『鬱くんはやる時はやる人だからきっと大丈夫よ。』

tn「せやな、だから大先生と呼ばれてるからな。……お前の兄ちゃん(ゾム)はきっとあの場所に居るで、思い出せてたらええな。”またな”」

『……うん､またね！さよなら。』

真っ直ぐのは走り続ける、心臓が痛い。

またなんて無いことはきっと分かっていた。私がここで消えないと他の誰かが兄さん野手によって生贄になるだろう。そうなことを兄さんにさせたくない。…だから、私が消えても良いように未練を消しに行きたい。最後まで本名は教えてくれなかったなあ。意外と呼んでみたかったのに。兄さんだって私の大事な人の一人なのね。

この街は海辺がある。透き通っている綺麗な海だから夏場は人が沢山いるが、地元民しか知らない秘密の通路がある。昔トントン達と探検しまくっていた時に偶然見つけたっけ。あのお花畑もそうだったな。…私とした事が一回でもトントンの事を忘れるなんてな、あん時はまだこの街に住んでいなかったな。

海のせせらぎの音が聞こえてくる。青い空、青い海が広がり

緑色のパーカーが視界に捉えた。

『待っててくれてありがとう。…お兄ちゃん。』