一通のお便りが届きました。【zm】 (ページ36)

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お便り10:本当の気持ち。ページ36

『ええ、とても楽しいわ。皆は優しいし、学ぶことはとてもいい事よ。交換留学してきてよかったわ。あしたで元に戻っちゃうけど……。』

そう考えるとしんみりしてきちゃうなあ～。明日からはまた郵便屋の仕事をするんだもん。

《やっぱり”本当”に覚えてないんやな。ごめんグルちゃん俺はこれ以上学校でも辛い顔をしてる三人をみとうねえ》

ut｢由美さん、俺についてくれへんか？見せたいものがあんねん。」

どうしたんだろ突然……？？…何か約束をしたっけ？
でも嫌がる理由もないしなあ、

『うん、いいよ。』

さっきから鬱先生黙っているなあ。どこに行くんだろう？

あら？ここって、郵便屋本拠…私が住んでいた場所じゃない。

『鬱先生、ふざけているのなら怒るわよ。』

鬱先生がここに来る理由なんてないはず……それもと

ut「そんなにカッカッせんといてや。綺麗な顔が台無しやで…ふざけてなんてないで、俺は”記憶屋”なんよ。あん時も一回名乗ったんやけどなあ。」

あと時も?どういうこと？

『…私はまた何かを忘れて居るの？』

確か兄さんが言うには私は生まれてから郵便屋を始めるまでの記憶が無い。だからなんで自分が郵便屋を目指したのかも分からないけど兄さんが何かを知っていると思ったけどこれが自分に与えられた役目だと思っていたから今まで一生懸命やってたのに…。

『沈黙は肯定ととるわよ。……それでもなんで私をここに連れてきたの？まさか手紙を届けて欲しくて？』

ut「めちゃくちゃトゲトゲしいやん。何故ここに連れてきたかあ………今日は手伝い屋はここに居らんらしくてな。あのな一応聞くけど…黄泉は思い出したい？」

思い出したい…？か、それは

ut「それで辛くなってもいい？」

『わた…しは…思い出したい。今ここで思い出さないときっと一生後悔すると思うから。』

ut「わかったよ。いつ手伝い屋が来るかはわからんからな、なるべく早くするけど強く力がつけられてんな。これは手強そうだわ。」

『手間をかけさせてしまうわね。いつかお礼をするわ。』

ut「それじゃあ僕とつきあ((『お口を縫うわよ。』…はい｣

《本当に思い出しちゃっていいの？辛くなるだけなんだよ!!このままでいれば無知でいればあなたは幸せになれるんだよ!!どうして思い出そうとするの？》

あなたは…まだ思い出せないか。そうね、理由なんてなくてもいいと思うの。【知りたいと思ったから】それだけね。

《……そうなのね。それがあなたの選んだ道なのね。》