お手紙21:幸せには犠牲は付き物。 ページ30
rb視点
小さい頃からAは可愛かったからな、小学生の時から女子達の標的にされとったけど中学に上がってからはさらに酷くなった…。
「ああ、お前らは知らんかったな、結構妬まれてたんやでお前らは顔がいいからな。上がってからは陰口は当たり前、物を隠されていたこともあったんやで。」
zm「なんでそれを知っとるのお前は…」
「それは今聞くことや無いやろ。静かに聞けい。まあ最終的にはグルさんのお言葉で収まったけど中学3に上がん時にトントンにあったからな…。Aはとても優しかったからな、いつも書類と睨めっこしとるトントンが辛そうに思ったんやろ。自ら声をかけたんや。」
『あの大丈夫、桃瀬さん。』
tn「えーと、確かゾムの妹さん？」
『はい、鳥井 Aと言います。よろしければ書類を手伝いましょうか？』
tn「え、ええんか。あんがとな。」
「それから二人は仲良くなったな。言い方悪いけどトントンは女運がずっとなかったからな、あっという間にAに施されてたな。」
やべえぐらいトントンが睨んできとる…。
「1番の問題は中学の終わりに先代さんが不慮の事故で亡くなってしもうた事やな。ゾム、お前は自分で思っている以上に心が幼かった。だから郵便屋にはなれなかったし、タイミング悪くイフリートもいなくなったからな。よりゾムの心は不安定になった…。この○○屋は世界の均等を保つ為にあるんや。神隠しとか聞いたことあるやろ、あれと似た類や。それじゃあ消えた郵便屋の席は誰が座る？自らAが手を挙げた。自分なら兄の代わりに郵便屋になる。心が完成するまで代わりで務めると…。その事を知っとるトントンはずっとならないでと声をかけとった。大切な人がそんな犠牲になるなんて嫌だと。」
tn「せやで、ずっと声をかけたんや。なんでAが犠牲にならなきゃいかんのか分からんかったし、嫌だったからな。だから説得を続けて納得させたんや。そしたら『分かったわ。卒業式には出るから。』っていってくれたけど卒業式にAは来んかった。」
zm「…そんなことがあったなんて。」
「ゾムここでおかしいと思わないか？自分は思い出せなかったのに俺やトントンは思い出していることに。」
zm「せや、なんで俺だけ忘れとんの？」
「実は○○屋は他の○○屋の力の干渉を薄くなるんや。俺は元から情報屋やったけどトントンは途中で異変に気づいて通達屋になった。俺もAにはこっち側に戻って欲しかったからな。やけど…」
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作者名：ケロ吉 | 作成日時：2020年8月4日 15時
