お手紙20:ピースは繋がる ページ29
今でも考えるんだ、あの判断は正しかったのかを…。
(バンッ)
乱暴に扉を開けた。
「猿山〜泣いてる子あやかしてください。」
rd「猿山じゃなくらっだぁと呼べと言っているだろうが。て女の子??まさか誘拐…^ら^」
「アホズラにならないでください。って絵斗さんもいるじゃないっすか。こんにちは。」
pe「兄さんもやっほ〜。相変わらずお堅いねえ。ぺいんとって呼んでもいいのに。(笑)その子は？可愛い子だねえ。」
「そうなんです。なんでも大事にしていた猫を殺されてしまったようで…。」
(ガタッ)
rd「何だって！？こんなにも目元も腫れていて…クズ共が未来ある子供の心を壊していくんだよ…。」
先代は何かを見すえた目で少女をみていた。
rd「俺だって親のせいでかなりひねくれちゃったしね。話を聞くぐらいなら出来るし起きた時に備えてお菓子でも準備しよっか。ほれ、ぺいんとも手伝って…やっぱり良いわ。」
pe「え!!なんで俺も手伝うよ!!とりあえずケーキやクッキー辺りが無難かな。」
カチャカチャと準備をする音だけが響く
『う、うーんここどこ？』
「えーと……」
《一応郵便屋は秘密企業だからなあ。》
rd「ここは郵便屋って言うお仕事をしているんだよ〜。」
アホ先代め(^ら^)なに正直に言ってんだよ!!あ〜、また組織から怒られるのは俺なんだぞ〜(絶望)
『すっ、すごーい。お手紙を届けるんでしょ。お母さんがいつも使ってるよー』
《この子は人を疑うことを知らないのか…じゃあ言っても大丈夫なのか。》
『あの、出来ればなんだけどねお願いがあるの。猫ちゃんに手紙を送れない？渡したいの…ダメ？』
rd「良いよ、書いてきてご覧。絶対に届けるから。」
は？何も知らない少女は『ありがとう!!』感謝を伝えて手紙を書きに行った。
pe「何言ってんだよらっだ！お前あの子からも”代償”を取らないつもりだろもう何回目だよ。また”命”を犠牲するつもりだろ。正当な後継人でも何度も力を使うには何かを犠牲にしなくてはいけない…。俺はお前に死んで欲しくない。だからrd「それでも俺は記憶や想いを取りたくない。本当に死ぬ時は忘れ去られる事だからな…無垢の少女からなんて…な。しかもあの子の兄は郵便屋の候補者だ。完全に心が出来てからじゃないと仕事は出来ないが任せられるから良いよ。」
「先代は自己犠牲の塊だったね…それが全ての始まりだった。中学からは記憶がある情報屋か通達屋が話した方がいいと思うけどどうする。」
？「…分かったわ。」
お手紙21:幸せには犠牲は付き物。→←お手紙19:記憶の一欠片
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作者名：ケロ吉 | 作成日時：2020年8月4日 15時
