お手紙19:記憶の一欠片 ページ28
ni視点
何から語ろうか。黄泉をソファーに降ろして考えた。
出会いはあんなに小さい子だったのにこんなにも成長したんだな。
zm「あの、何を話すんですか。」
「そうだな、黄泉が起きたらもう話さんげと。まあまずは椅子に座れとって食ったりしないから、皆珈琲でいいか？」
zm.tn.rb「はい……。」
ここまで来たら後には戻れない、全て語ろう。
(カチャッ)
「そうだな、長い長い
あれは黄泉がまだ感情のコントロールを知らない頃だったか…。
『うわあーーん!!』
先代の郵便屋の手伝いをしている時に公園で泣きじゃくる少女が居たんだ。先代は人助けはすべき!!がモットーだったからそれには俺もやらなきゃ怒られたんだ。
「はー、仕事が終わったばかりなのになんなんだ？おーい、そこの嬢さんどうしたんだい？」
『ヒックヒックお兄さん誰？』
「えっと……僕は兄さんって言うんだ。なにかなったのか、すごく泣いているが。」
手には沢山の土埃が着いている。大方大事な物を無くしたと思ってたが
『あのねヒックここでね、仲良くしてた猫ちゃんが死んじゃったのヒック』
言葉を理解していないかと考えたが目の前には”赤黒い物”が見えた。
《悪ガキ共にやられちゃったか。こりゃひでえ。》
このままじゃ俺は子供を泣かせた極悪人として警察に通報されて捕まるかもしれないからとにかく家に帰らそうとした。
「君歩ける？このまま居ても何もなんないし親御さんもしんぱいするよ。」
『お母さん達は今お兄ちゃんの部活の応援でいないの、留守番を頼まれたけど家から飛び出したから怒られる…グズッ』
えぇー、めんどくせえ。子供のお守りは得意じゃないんだよな。とりあえず
「辛いんだね。少しの間だけお眠り。」
(フワッ)
《ちっちゃい子だなあ、》
眠った事を確認してこの子を先代の元へと連れて行った。
「それが全ての始まりだった。｣
これから続く悲劇を知らずに…。
登場人物紹介
猿山 らだ男(サルヤマ ラダオ)
通称らっだぁ
黄泉が郵便屋をする前に仕事を行っていた。候補者を決める前に不慮の事故で亡くなってしまった。
字幕rd「」
rd「なんだー？困っているのか？」
天乃 絵斗 (アマノ カイト)
通称ぺいんと
呂戊太が情報屋をする前に仕事を行っていた。猿山とは幼なじみである。呂戊太とは血が繋がっていない。
字幕pe「弟がなあ、可愛いんだ〜♡」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 13人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ケロ吉 | 作成日時：2020年8月4日 15時
