一通のお便りが届きました。【zm】 (ページ23)

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お便り4:幸せのカタチページ23

貴方視点

ゾムはよく居眠りをするのね。今日もあまり眠れなかったらしいしアロマでも買おうかな……くせえとか言われそうだからやめよ。

???なん……で……あの人は……彼…は……

駄目だ考えがまとまらない。もう限界なのかも…。
いやここで終われない。

自分の過去も知りたいけどそれ以上にやらなきゃいけない事がある。例え嫌われようとも…。
(チクッ)
心は素直だなあ、この居場所が心地よく思っているから離れたくないんだな。

帰りにロボロさんに聞こうと思ったけど何やらゾムと居残るっぽいし、どうしよう通達屋候補は分からないけど帰りは”あいつら”を処分してから帰ろう。ゾムの家には常に”力”を込めていたけどもう限界ね。明日には自分の家に戻ろう。せっかく兄さんから1ヶ月許可貰ったけどこんな早く戻るなんてね…皮肉だわきっと兄さんはわかってたのだろう組織が襲いに来ることを。

『教えてくれたっていいじゃないの。』

(チクッ……チクッ……チクッ)

じわじわと私の心を蝕んでくるこの感情。

『ああ、この感情が郵便屋(あのまま)では知れなかった……”孤独と恐怖”なのね。』

辛いけどそれでもいい。だって私は

『シアワセなのだから。』

でも後悔があるとしたらもう少しだけでもこのままでいたかったなあ。まだ分からない感情だらけなんだもん、ふふっ。

”組織(あいつら)”に一泡でも吹かせたいけど……無理ね。そこまでの力は遺されていないきっと今日追い出すので精一杯だろう。

『明日からはどうしようかなあ、またひとりぼっちだ。』

……たった数日だけだったのにこんなにも弱くなっちゃったか。作戦をたてなくちゃとりあえず今日は一回ゾムの家に戻ってもう一度力を練り込まないと……。
その為に家に帰ろう。

？「あれ？もう由美さん帰んの｡良ければ一緒に帰らんか？ゾムは居残りのようやし。」

その声は…

『トントン…さん。』

小知識
組織…黄泉のような○○屋達が集まっている所。トップが存在しており”時間屋”と言うが見たことがある人は居ないらしい。トップは契約違反をした者を捕まえる事が出来る。

契約違反…初めに○○屋になる為には書類を書くのだかそれにはその役職が果たすべき仕事内容や心構えが書かれている。それを破ってしまえば”力”を奪われてただの一般人になるか度合いによっては社会的に消されてしまう。

仮の○○屋…その時に候補者が現れない時に代役で仕事を行う人:通称”生贄”である。