孤独なLover ～ Kotaki Nozomu (ページ2)

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「美味！！！」

Aが作った朝ごはんはいつも美味くて

Aと結婚したらこーやって毎日、Aのご飯食べれるんやろなあとか考える。

「のんちゃんのお口に合って良かったです(笑)」

「また上手くなったんちゃう？料理」

「お世辞とかいいから！(笑)」

「ほんまやって！(笑)」

ほんまやで。

照史のメシ以上に美味い。

…とか言ったらしばかれそうやから止めとこ(笑)

「……今日は？何時から仕事？」

「んーとな」

マグカップにココアを入れて飲みながらAはただ心配そうにこっちを見る。

スマホをタップしてスケジュールを確認する。

「今日は昼からやな。ラジオの収録してその後レギュラーの収録ぽい」

「…そっか。頑張ってね」

柔らかく、何処か悲しそうな瞳をしながらAは笑った。

……またや。

この顔する時は大体、Aには悩んどる。

理由もひとつだけ。

「…濵ちゃんとまたなんかあったん？」

「……え」

「…………ちゃう？違ったらごめん」

「………………」

ただ静かに

一度だけ、Aは首を縦に振った。

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