�� ページ20
あ
まさかね 、ただの寝言やろ 、
初兎 「 ... ん 、ええ匂い 、 」
「 んぁ ... 起きた 、ご飯食べよ 」
やっぱり聞き間違えよな。うん、そう。
なんて言い聞かせても胸のバクバクは治まってはくれなくて
初兎 「 どうしたん？変な顔しとんで 」
と言われる始末。
" ええから食べよ！ "と誤魔化したけどさっきの初兎ちゃんの言葉が頭の中をループする
忘れるために頭を横に振りオムライスに手をつけた
初兎 「 いただきます ... ん、相変わらずんまいな 」
「 ほんま？よかった 」
初兎 「 そういえばさ 、 」
1口食べたかと思えばそのままスプーン置き胡座から正座へと体制変更する初兎ちゃん
「 なに？改まって 、」
初兎 「 俺言われてへんねんけど 」
「 なにを？ 」
初兎 「 ... はぁ 」
今度はため息をひとつつき、口をムスッとする。
さっきっから忙しいな
初兎 「 俺今日主役の日 」
「 せやな 」
初兎 「 あぁもう！一旦食べるんやめ！ 」
ちゃんと聞いていたのだが私の手が止まらへんのが気に食わんのか無理やりスプーンを取り上げるとひ律儀にお皿の縁に置く
初兎 「 ... ほんまに何も言うことないん 、？ 」
「 んん 〜 ... 」
初兎 「 おめでとう 、 」
「 んぇ、？ 」
初兎 「 ... 誕生日おめでとうって言われてへん 、！！ 」
「 配信で言ったやん 」
日付を跨いですぐカウントダウン配信で伝えたはずやねんけどな。なんて思ってれば机を挟んで向かいに座っていたのに立ち上がり私の傍に座り直す初兎ちゃん
初兎 「 おめでとうは？ 」
「 おめでとう 」
初兎 「 はぁ？！適当すぎやろ！ 」
ゲンガーのセットアップパジャマを着ているからかまるで子供みたいでからかいたくなる
「 しょちゃんおめでとうだね、よちよち 」
頭をわしゃわしゃ撫で回せばいとも簡単にその手は捕まれ、さっきまでの子供みたいな顔から一瞬でいつもの真剣な顔になった
いや私 、メンバーに手掴まれすぎだし色々とデジャブ ...
なんて考えてられるのもこの時だけで
「 ... な 、に 、 」
気付けば押し倒されていた
初兎 「 俺の事舐めすぎ。忘れたん？俺高校時代にAに告白したやろ。１回断られてるからって恋愛感情で見ないって保証はないねんで 」
「 ... いやそれは 、 」
初兎 「 ほんま危機感無さすぎ 」
今の初兎ちゃんには雄の顔という表現が似合うだろう
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作者名：おたくてゃん | 作成日時：2022年12月14日 22時
