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あ
朝から車を走らせ向かう先は本日の主役の家。
事前に誕プレ何欲しい？と聞いたところ半日だけでええから一緒におりたい。と斜め上の返答が返ってきてツアー中やし、なんならファイナル目前に控えとるからと考えたがめでたい日やしなぁと結局OKした。
預かってる合鍵を使いエントランスを通り家に入れば家主は爆睡をかましていた
そういえば配信でオールしたって言ってたっけ。
そんな絶賛夢の中な家主を横目に買ってきた材料を駆使し朝ごはんを作る
多分、いや絶対ろくなもん食べてへんのやろうし栄養偏って倒れられても困るしな
「 わぁお 、なんもないやん 」
冷蔵庫を開けてみてもやっぱり食べ物という食べ物は入ってなく強いて言うなら少しばかりの調味料達とデザートとか卵とかくらい。
卵の賞味期限を見ればあと２日程で切れるらしいから朝はオムライスに決定。
とりあえず卵焼くのは起きてきてからにするとしてチキンライスだけ先に作っちゃうことにした。
「 ... あ、これ 、 」
なんとなくで空けた扉に入ってたのは高校時代の修学旅行で私と初兎ちゃん、共通の男友達と3人オソロで買ったブサカワのマグカップ
まだ持ってたんや 、と思ったら笑みが零れた
あ
ソファに座り携帯をいじってればガチャという音と共に近づいてくる足音
生憎ゲーム中だったため携帯から目を離さずに「おはよう」と声かければ私の隣が沈み肩に感じる重みと腰に回される腕
初兎 「 ... おぁよ 、 」
「 ん、おはよ 」
普段の低音が寝起きなこともあり更に低音になってる初兎ちゃん
「 まだ眠いん？ 」
初兎 ｢ ん 、 」
｢ 遅くまで配信取ってたもんな。お疲れ様 」
初兎 「 ... ありがと 、」
「 朝ごはんは？食べる？ 」
初兎 ｢ ん 、」
頷いたのを確認して腰に巻きついてるそっと腕を外す
私が立ち上がればそのままソファへと寝転び目を瞑るから2度寝するなと察しご飯できるまでは。とブランケットを掛ける
「 寝ぼけてんなあれ 」
初兎ちゃんが甘えてくるのは限界を迎えてる時か寝起きの時。
今回は間違いなく後者だろうな。
初兎ちゃんのと私の分のオムライスを完成させリビングに持っていけばまたすっかり夢の中な初兎ちゃん。
「 起きて 、ご飯できたで 」
初兎 「 んん ... す 、き 、やで ... 、」
「 ... ぇ、？ 」
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作者名：おたくてゃん | 作成日時：2022年12月14日 22時
