Sister (ページ7)

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# らいぶページ7

あ

今日は我が家の長男がLIVEで大阪に来るということでお母さんとおばあちゃんと会場に向かう。

2年程前、両親の大反対を押し切り東京へと旅立ったお兄ちゃん。

当時は何をしているのか明確には分からなかったが無謀な挑戦をしようとしてることだけは理解していて、両親とお兄ちゃんの間に生まれるただならぬ空気感を察し私の口から何かを言うことは出来なかったっけ。

内心思うことはたくさんあったが今のお兄ちゃんを見ていると結果オーライなのかな。とも思う。

『しょうちゃんの晴れ舞台楽しみやわ〜』

『せやねぇ』

おばあちゃんにとってはこのLIVEがお兄ちゃんの活動を生で見る初めての日で孫が大好きなおばあちゃんやからさっきっからにこにこしていてほんまに楽しみなんやなって言うのが伝わってくる

『しょうが関係者入口におるみたいやからそっち停めようか』

お母さんの運転で会場に付けば入口付近に人が溢れかえってるのが目に入った

「すごいなぁ ... 」

赤やピンク、青や水色、黒や黄色に白や紫。所謂痛バッグというものを持っている量産型の子もいればシンプルに私服のようなものを着る子もいて小さい子も入ればお母さん世代の人もいる。

中には男の人もちらほらいて老若男女問わず愛されるお兄ちゃんがとっても誇らしく感じた

『しょうちゃんやぁ』

『久しぶりやね』

初兎「おばあちゃんもお母さんもAも来てくれてありがとうな。大丈夫？しんどない？」

『大丈夫やよ。しょうちゃんの姿みたら元気でたわぁ』

『おばあちゃん昨日からずっと楽しみにしとってん、(笑) 』

関係者入口 と書かれた所にはこれから着替えるのかスエットにTシャツというラフな格好をしたお兄ちゃん。

私たちを見つけるないなや駆け寄ってきておばあちゃんを支える姿は妹の私から見ても家族を大事にしていて自慢の兄やなと実感する。口が裂けても絶対本人には言わへんけどな。

初兎「こっち」

お兄ちゃんの後をついていくと関係者用の楽屋が用意されており中に入れば今日来たのが家だけだったのか我が家で独占状態

メンバーさんもおばあちゃんに会いたがってたらしく呼んでくるわ、と楽屋を出て数分後ガヤガヤと騒がしくなる