Sister (ページ11)

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∟ ページ11

あ

「ただいま〜」

大学を終えて家に帰れば玄関を開けると同時にバタバタと走ってくる愛犬達

「んん、かわええなぁ。ただいま王子、ぴめ」

靴を脱がずに愛犬達の頭を撫で回してれば " はよ入ってきぃや " と笑いながらリビングから出てくるお兄ちゃん ... と見覚えのある派手髪の男性

『久しぶり！妹ちゃん！』

「ご無沙汰してます、ほとけさん」

ほとけ「もう、相変わらず堅苦しいなぁ〜〜！」

初兎「ちょ、俺には？！なんも無いの？！」

ほとけさんと挨拶を交わしてれば " 俺だって久々に会ったやん！ " と口を尖らしてるから

「お兄ちゃんもただいま。そしておかえり」

といえば満足そうににこーっと笑って先戻ってるわ〜とほとけさんを引連れてリビングに戻ってった

なんだったんだろうか ... ？？

「王子もぴめも向こう行こっか」

そう声をかければトタトタ〜〜と走ってくから後を追ってようやく家に入る

部屋にカバンを置き携帯を手にリビングへと降りてくとなんか騒がしい

母「あら、おかえり」

「ただいま、」

リビングのドアを潜れば私に気づいたお母さんとさっきぶりなお兄ちゃんとほとけさん。

そして床に座りお母さんの話し相手をしてくれていたっぽいもう一人の派手髪の男性。

その男性はこっちを振り向くとニコニコと笑いながら

『久しぶり！』

と声を掛けてくる。

「ご無沙汰してます、ないこさん」

そう、彼はお兄ちゃんが所属するグループのリーダーで更にはそのグループが所属する事務所の社長をしているないこさん。

お兄ちゃんが帰ってくることは知ってたけどまさかほとけさんとないこさんも来るとは思ってなくて少し緊張

初兎「座り？」

ずっと立ってる私を気遣ってか声を掛けてくれるお兄ちゃんともはや我が家かのようにソファでくつろいでるほとけさん、そして律儀に床に座り正座してるないこさん

全てが正反対すぎてこの人たちは見ていて飽きない

「あぁ ... うん、」

お兄ちゃん達と向かい合わせになるように床に座れば " そろそろ買い物行かなきゃ " とリビングを出てったお母さん。

必然的に私とお兄ちゃん達の4人になってどことなく気まずい気がする ...

初兎「大学どう？楽しい？」

私の気持ちを汲み取ったのか自然に質問してくれるお兄ちゃん。
こういう所は昔から尊敬するとこのひとつだ。