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嘘だ嘘だ嘘だ……
赤葦先輩がこんな私を可愛いと思うわけない、
かおり先輩の聞き間違いだろう…きっと
大波乱の恋バナはおわって皆すっかり眠っている。
もしかして寝れてないの私だけ…?
目を閉じても寝れる気がしないので、廊下にある窓を見に行った
廊下はシンっとしていて、とても暗い
窓を見ると、綺麗な夜空が広がっていた
綺麗だな
?「こんな所で何してんだ。」
誰かに話しかけられた
「うわっ!!!」
聖臣「ごめん、脅かしたか」
お兄ちゃんか…
少しほっとした
「寝れなくて、窓見に来たんだよね」
聖臣「そうか、俺も寝れなかった」
「なんで?」
聖臣「同部屋の稲荷崎の宮侑がうるさすぎる。」
ふふっ。
「宮侑って人、嵐のような人だよね」
聖臣「あぁ、気持ち悪い」
「言い過ぎ!笑」
お兄ちゃんと話すのは心地良い
たまに鬱陶しい時はあるけど…
お兄ちゃんの声が、好きなんだ
聖臣「A。」
私の方を見た
「どうしたの?」
私もお兄ちゃんの方を見る
聖臣「俺たち、兄妹の関係じゃなかったら」
聖臣「こうして、 話すことも無かったんだろうな」
確かに、そうなのかもしれない
お兄ちゃんは潔癖だし、色んな人から注目されるような選手だから
「これも、ひとつの運命なのかもね」
そう言うと、お兄ちゃんは微笑んで
聖臣「お前が妹でよかった。愛してる」
私も微笑み返した
「私もだよ。」
心から、思うよ
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作者名:みみ | 作成日時:2024年3月26日 16時