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いやそれとこれとは話が別…って牽制虚しく、どんどん迫り来るダイキくんとリュウセイに観念して、仕方なく二匹の鼻先にちゅっちゅっとキスを贈る。
｢あ、ごまかしよった！もぉ〜、ケントとやったらするくせに！｣
｢……え、｣
｢ん？…ちょ、っお、おおっぉ……ご、ごめ｣
｢んわ、とものおめめ、みずでてる〜。なんで？｣
後から後からとめどなく溢れては落ちる涙の止め方が分からへん。
お師匠さまとやったら？
…したい。したいよ。
けど、それが出来たのは…それを許されたのは、魔法にかかっていたから。
心配かけてごめんねと涙をぐしぐし拭っていたら、膝上のダイキくんの耳がピクンッと動く。
｢オレの愛しい子を泣かせたのは誰かな？｣
それとほとんど同時にドアの方から地を這うような声が聞こえ、小さな悲鳴が膝から聞こえた。
｢お師匠さま…？｣
｢ちが、ケントっ、聞いてや！これは、｣
｢うるさい。トモ、こっちへおいで｣
そう言ってボクの手を引き、ぎゅううっと強く抱きしめられる。
コロンっと転がっていったダイキくんに申し訳なく思ったけど、なんだかお師匠さまが震えているような気がして静かに胸に収まるしかなかった。
｢お師匠さま…あ、あの｣
｢ねぇトモ、キスしようか｣
｢え、で、でもっ…もう、魔法はとけて…｣
｢そっか、知らないのか。……あのね、オレは魔法なんかなくたって、トモのことを愛してるよ｣
くす…と、お師匠さまは少し寂しそうに笑う。
ボクの為にそんな顔をしてくれるの？
ボクはボクのまま、貴方を愛してええの？
｢ねえ、トモ。君の答えを聞きたいな｣
｢そんなん、だって…ボクの方がずっとお師匠さまに恋しててっ…！｣
｢じゃあ…君をオレのものにしていいんだね？｣
｢してっ……して、くださいっ…！ふ、うぅっ…これ、ゆ、ゆめやない…？｣
｢ふふ、どうだろう？｣
幸せそうに笑ったお師匠さまに顎を上げられ、唇を奪われた。
あの時みたいな濃厚なキス。でも優しくて、気持ちよくて……
もっとしてたい、なんて名残惜しい離れ際、チリっと甘い痛みが走る。
咬まれたぁ…！な、なんかすごくえっちや…！
｢痛かったろう？…夢じゃない証拠だね｣
｢は、はいっ……｣
｢あぁ…かわいい。好きだよ、トモ！｣
｢へへ…ボクも、だいすき！｣
恋の魔法、それは恋が始まる魔法でした。
to be continued
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いちすけ(プロフ) - お返事ありがとうございます！わかりました^_^この小説とても好きなので更新再開楽しみに待ってます(°▽°) (2018年6月16日 21時) (
レス) id: d040b6979e (このIDを非表示/違反報告)
杏子(プロフ) - いちすけさん» こんばんは。閲覧ありがとうございます。続きは編集中の為パスワードが掛かっております。更新再開まで少しお待ち頂ければ幸いです！ (2018年6月16日 5時) (レス) id: f0bc5c27fe (このIDを非表示/違反報告)
いちすけ(プロフ) - こんばんは。続きが見たいのですが、パスワードはどうやったらわかりますか？>_< (2018年6月15日 21時) (レス) id: d040b6979e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りとる☆★杏子 | 作成日時：2017年7月29日 3時
