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｢まぁ…とにかく無事で良かった。トモ…君を少しの間とはいえ離してしまって、本当にごめん｣
｢お師匠さま…そんな、ボク、本当に大丈夫やから…そんな風に言わんといて下さい。あっ、そうやボク、お師匠さまに聞きたい事があったんです｣
｢なんだい？｣
｢あの…ボクの、力のことなんですけど……｣
おずおずと問うと、お師匠さまが優しく微笑む。
自分が治癒の魔法に長けていることは教わったものの、さっきリュウセイが出来ると言ったように、珍しい事ではないはず。
それなのにお師匠さまは、人前では使ってはいけないといつも説く。
｢…なぜ、隠さなくてはいけないんですか？｣
｢君を怖がらせまいとあまり詳しくは話していなかったけど…もうそんな訳にはいかないようだね｣
仕方がない、とでもいうように体勢を整え、しっかりとボクの目を見て言った。
｢トモの治癒魔法は、唯一無二なんだ｣
｢え…｣
｢いや正確には、トモと…リュウセイだけ、かな｣
｢…どういう意味ですか？やって、治癒魔法を使える方は他にもいっぱい、｣
｢違うんだ。普通の者が成す魔法は、治療が出来ても治癒までは出来ない。つまりね、痛みを和らげたり、治すための処置は出来るけど、完璧に治すことは出来ないんだ。そこから完治まではその者の治癒力に任せるしかない｣
｢ボクの魔法は…｣
｢綺麗さっぱり、元どおりに治せるでしょう？…それが出来るのは、君だけなんだよ。リュウセイが同じように出来るのはきっと、君の魔力から生まれた事に関係しているんだろうね｣
｢そう、なんですか……｣
どうしてボクだけ違うんだろう。
それは置いておくにしても、みんなの役に立てるのなら隠さない方が良いんじゃ……
｢隠すのは、それを悪用しようと目論む者から君を守る為だよ｣
｢ボクを…？｣
｢先に言ったけれど、今この世界でトモ以外にそれを使う人は見つかっていないし、治癒魔法が実在すると言うこと自体、伝説や幻の類だと思っている者が多数なんだ｣
｢どうしてボクが、そんな力持ってるんやろう…｣
｢それはまだ分からない…というか、トモの能力に関しては分からないことだらけなんだ。だから余計に、外では使わないでほしい｣
｢…分かりました｣
急に、凄まじい緊張感と孤独感に襲われて、自分の事が怖くなって。
震えた体を落ち着けようと肩を撫でても全くの無意味やった。
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いちすけ(プロフ) - お返事ありがとうございます！わかりました^_^この小説とても好きなので更新再開楽しみに待ってます(°▽°) (2018年6月16日 21時) (
レス) id: d040b6979e (このIDを非表示/違反報告)
杏子(プロフ) - いちすけさん» こんばんは。閲覧ありがとうございます。続きは編集中の為パスワードが掛かっております。更新再開まで少しお待ち頂ければ幸いです！ (2018年6月16日 5時) (レス) id: f0bc5c27fe (このIDを非表示/違反報告)
いちすけ(プロフ) - こんばんは。続きが見たいのですが、パスワードはどうやったらわかりますか？>_< (2018年6月15日 21時) (レス) id: d040b6979e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りとる☆★杏子 | 作成日時：2017年7月29日 3時
