5 （side リュウセイ） ページ26
影が黒の人とトモを包むと、ぱっとその場から消えた。
ダイキがその影に入ろうと飛び込んだけれども入れず、その場で地団太を踏む。
「くそっ！！なんやねんあいつら・・・！！トモの事どうするつもりやねん！！
それにあのちっちゃいの、なんちゅう攻撃もっとんねん・・・」
「落ち着いてダイキ。
うん・・・彼はうさぎの姿でも話せるし、自分で人間になることも出来る。
それにあの稲妻は中々の威力だから相当の力を持っている。」
「なにお師匠様落ち着いとんねん？！トモが攫われたんやぞ！！」
ダイキがケントさまの元に早歩きで寄って怒った顔で見上げる。
2人の険悪な雰囲気に少しびくっと肩が揺れる。
「・・・あ」
その際ふと先ほどまでトモが居ったところを見ると何かが落ちている。
歩いてそれを見に行くとさっきおれがトモにあげたがーべら。
口で拾って下に俯く。尻尾もたらんと床にたらす。
トモ、大丈夫かなぁ・・・
不安で、寂しくて。
「とも・・・」
すっかり落ち込んだ俺を見てか、二人が後ろから歩み寄る音が聞こえる。
俺の目の前に立つとケントさまは膝をついて目線を合わせる。
トモが言ってたけど、ケントさまかっこええにゃあ。
「リュウセイ、ダイキ。心配しなくていい。
フウマはあんなこと言っていたけれど、トモに危害を加えることは絶対しない。」
「なんでそんなこと言えんねん？」
「彼は・・・根がいい奴って知っているからね。やることには彼なりの理由があるはずだ。
だから・・・そんな悲しい顔をしないで。そんな顔をしてたらトモまで悲しくなってしまうよ」
にっこりと微笑むと俺とダイキの頭を優しくなでる。
ええおししょうさまやなぁ、さすが白のとっぷの人や！
すっと立ち上がると先ほどの笑顔とは違って少しだけ怖い顔になる。
「でも、俺にとって愛おしい大事な子、必ず俺の元に取り戻さないとね。
ダイキ、リュウセイ、出かける準備だ。」
「おう！」
「ひゃい！」
長い足で歩き始めるケントさまの後を二人でついていく。
待っててやトモ！すぐ助けに行くからな！
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いちすけ(プロフ) - お返事ありがとうございます！わかりました^_^この小説とても好きなので更新再開楽しみに待ってます(°▽°) (2018年6月16日 21時) (
レス) id: d040b6979e (このIDを非表示/違反報告)
杏子(プロフ) - いちすけさん» こんばんは。閲覧ありがとうございます。続きは編集中の為パスワードが掛かっております。更新再開まで少しお待ち頂ければ幸いです！ (2018年6月16日 5時) (レス) id: f0bc5c27fe (このIDを非表示/違反報告)
いちすけ(プロフ) - こんばんは。続きが見たいのですが、パスワードはどうやったらわかりますか？>_< (2018年6月15日 21時) (レス) id: d040b6979e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りとる☆★杏子 | 作成日時：2017年7月29日 3時
