2 (side アキト) ページ17
｢うわぁっ？！あ、わわ…！やばいぃ…！！｣
ぼんっという大きな爆発音と共にもくもく黒い煙が部屋中に蔓延する。
やややばい、お師匠さまに見つかったら…
｢おい｣
｢ッヒイ！おあっ、ああ…お師匠さま……！｣
｢ったく…何やってんだよ｣
部屋の状況を見兼ねたお師匠さまが俺の手から杖を取りピッと振るうと、あっという間に煙が一箇所にまとまって空間に消えていった。
｢ご、ごめんなさい！…お師匠さまの杖に薬品を溢してもうて…拭いてた時に、こう…つい俺も振るいたく……｣
｢はぁ…まだお前のでか過ぎる魔力を抑えられる杖がねぇからお預けだって、コイツから聞かなかったのか？｣
｢え？ソウさんからは何も…｣
｢あー！あははっ、忘れてた！ごめーん！｣
｢っとに使えねぇウサギだな…｣
フウマさま曰く、俺は少し人とは違うらしい。
通常より遥かに大きな魔力を持ち、その制御ができていない。
やから魔法を使うのが下手なんやって。
俺は普通の生まれやし今までそんなん一度も感じたことなかったから、初めて聞いたときはほんまに驚いたけど、同時に、少し心が救われたんや。
｢まぁいい…今日はそれやるから、しっかり働けよウサギ｣
｢あいあいっ〜！ウサギのソウちゃんがんばりまっす！｣
｢それ、って…？｣
｢お前専用の杖作りだっつの｣
何でもない、当たり前のことのようにそう言うお師匠さま。
あぁもう、ほんまに嬉しい。
あの日、あれよあれよと言う内に弟子入りが決まってから俺は毎日幸せで。
少し前の俺には考えられないくらいの環境にいちいち泣きそうになる。
｢あー！みて！あっくん泣いてる！フウマくんのせいだぁ〜｣
｢まっ、まだ泣いてへんもん！｣
｢もーうるさいなあ！さっさとお前の杖こっちに寄越せ！｣
｢は、はい！｣
｢ソウは魔法陣の中で大人しくしてろ！｣
｢あひゃひゃっ！はぁ〜い！｣
ソウさんが魔法陣の上にちょこんと座りお師匠さまの言う通り大人しくし始めたのを見て、やっと落ち着いた…と、ため息をついた。
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いちすけ(プロフ) - お返事ありがとうございます！わかりました^_^この小説とても好きなので更新再開楽しみに待ってます(°▽°) (2018年6月16日 21時) (
レス) id: d040b6979e (このIDを非表示/違反報告)
杏子(プロフ) - いちすけさん» こんばんは。閲覧ありがとうございます。続きは編集中の為パスワードが掛かっております。更新再開まで少しお待ち頂ければ幸いです！ (2018年6月16日 5時) (レス) id: f0bc5c27fe (このIDを非表示/違反報告)
いちすけ(プロフ) - こんばんは。続きが見たいのですが、パスワードはどうやったらわかりますか？>_< (2018年6月15日 21時) (レス) id: d040b6979e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りとる☆★杏子 | 作成日時：2017年7月29日 3時
